一括投資と積立投資それぞれのメリットとリスク
天秤と貯金箱
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一括投資のメリットは、相場が上昇時にその恩恵を受けられるため大きく資産を増やせるということです。しかし、その反対も起こり得ます。投資をした後、相場が大きく下落すると自分の投資資金も大きく減ってしまいます。
仮に100万円を投資信託に一括投資をして1年後に20%増えていたとすると120万円になりますが、反対に20%下がると80万円になるわけです。下がっても直ぐに相場が戻ることもありますが、時間がかかることもあります。
例えば、2008年リーマンショック時です。米国のS&P500は、2007年10月のピークを付けた後、リーマンショックが起こり、結果として2009年初旬までに50%超下落しました。その後、回復までには4年程かかった経緯があります。
「安い時に買って、高い時に売る」これが出来れば損をする人はいないわけですが、予想はプロでも難しいものです。そのため、一括投資をするときは特にそういったリスクを知った上で、下がっても動揺せずに対応できる額にしておくことをお勧めします。
一方で、積立投資の場合はどうでしょうか。前述の通り、相場が右肩上がりに上昇していく局面では、一括投資のように大きく増やすことはできません。しかし、その代わりに大きく下がる局面では、一括投資よりは気持ちが穏やかでいられると思います。つまり、その時の価格で一括投資する方法に比べ、相場が下がった時にも投資できる積立投資は、平均購入単価を下げることができ利益が出やすくなるということになります。
このように、ボーナスを投資に回そうと考えている時には、その資金の将来の使い道や投資額によって、一括投資と積立投資のどちらが自分に合っているか検討すると良いでしょう。
※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。