2022年4月に山口県阿武町が誤入金した4630万円をめぐり、電子計算機使用詐欺の罪で有罪判決を受けた田口翔被告が2024年6月12日、任意での取り調べ中に壮絶な言葉を掛けられたことを明かした。
田口被告は2023年2月に1審で懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を受けて控訴していたものの、6月11日に控訴棄却の判決が言い渡されていた。
「傷つき悲しくもなりました」
田口被告はXで、不動産開発会社「プレサンスコーポレーション」元社長をめぐる国賠訴訟についての投稿を引用。同事件は11日、捜査を行った検事らの証人尋問が行われ、検事の不穏な詰問や、机を叩く取り調べが明らかになり、物議を醸していた。
この話題を受けて、田口被告は「私は任意の取り調べ中に『お前は病気だ、理由を教えてやる』『それはな、お前の頭にはウジが沸いているからだ』『情報を教えろ」』『教えて、とお願いしているわけではない。言っている意味わかるだろ???』と、関係のない部署の人物に密室の取調室で言われました」と告白し、当時の状況について、「後から何かされるのではと怖かったですし、傷つき悲しくもなりました」と明かした。
また、「当時はよく言われる事なんだろう。と思ってました」としつつ、「実際にそれで精神的に心が折れ、誤った供述、誤った結果、相手が望む供述をする事になった方がいる事に心が痛くなり、引用させて頂きました」と、こうした壮絶な取り調べが、冤罪を生む可能性を指摘した。
この田口被告の投稿には、
「酷すぎますね。いまだにそんな事があるなんて…」
「メンタルじわじわ削ってくるんですか…」
という声が集まっていた。