まとめ
道路沿いの細長い庭も、植栽の高さのバランスをとることで、奥行き感がある雑木の庭に。玄関ポーチへ続く石板の階段の両側には下草を植え、道路と敷地の高低差を柔らかく緩和しています。シックな黒の焼杉板と明るい木材の柱や垂木、縦格子のコントラストで、和モダンなイメージを出すのも素敵ですね。
室内へ足を踏み入れれば、梁や柱を見せたデザインに、温かみのある土壁とフローリングが、飽きのこない落ち着きのある空間を演出しています。明るく開放的な室内は、細部まで細やかなこだわりが詰まった居心地のよい場所。冬場は薪ストーブの上に煮物の鍋やティーポットを置けば、美味しい料理やティータイムの、癒やしのひとときを過ごせます。
皆さんも、自然に親しむ新感覚のヒューマンライフを参考にしてみてはいかがでしょうか。
建築設計:一級建築士事務所 アトリエ ユイム吉能雅人
庭園設計:長濱香代子庭園設計株式会社 長濱香代子
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 松下高弘
– エムデザインファクトリー主宰 –
まつした・たかひろ/長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、大手ハウスメーカーやエクステリア業のセミナー企画、講師を行う。
2007年出版の『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』の改訂版として、新刊『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』が大好評販売中! 色の知識、住宅デザイン様式に合わせたエクステリア&ガーデンデザインとカラーコーディネート、プレゼンシートのレイアウト案など、多岐に渡る充実の内容! 書籍詳細はグリーン情報ホームページから。
著書
『住宅エクステリアのパース・スケッチ・イラストが上達する本』彰国社
『気持ちをつかむ住宅インテリアパース・スケッチ力でプレゼンに差をつける』彰国社
『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』グリーン情報 など他多数