バレーボールの女子ネーションズリーグ(VNL)福岡大会が2024年6月12日、北九州市・西日本総合展示場で行われ、世界ランキング6位の日本が同38位・韓国を3-0のストレートで下した。
日本は第1セットを25-16で奪うと、第2セットも25-16で奪取。第3セットは韓国の粘りの前に一進一退の攻防が続いたが25-23で接戦を制した。7勝2敗とした日本は今夏のパリ五輪出場に大きく前進した。
「日韓戦3連敗の屈辱」
すでにパリ五輪出場の道が絶たれている韓国。世界ランキングでも日本を大きく下回り、両国の力の差は明らかだった。
韓国では、かつてのライバル国である日本戦の完敗を複数のメディアが速報した。
「デイリーアン」(WEB版)は、「日韓戦3連敗の屈辱」などのタイトルで記事を展開した。
記事によると、ここ最近の日韓戦は3連敗ですべて日本がストレート勝利を収めている。世界ランキングが示すように、両国の差は広がるばかり。記事では「力の差があまりにも大きかった」とし、自国の敗因を次のように分析した。
「韓国は日本の速くて多様な攻撃ルートに対応できなかった。第3セットは接戦を繰り広げたが、第1、第2セットは20点も取れなかった。チーム内最多の17得点をあげたチョン・ジョンユンの攻撃だけでは力不足だった」
韓国はVNLで低迷しており、今大会の第1週最終戦のタイ戦に勝利し30連敗を止めた。ところがその後4連敗。日本戦の黒星で5連敗となった。12日時点で、大会戦績1勝8敗で全16カ国中14位と低迷している。
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「韓国は日本特有の速攻を全く防げなかった」
記事では、2020年東京五輪の1次リーグで韓国が日本を下したことを振り返りながら今大会の敗戦に言及している。
東京五輪では韓国のエースアタッカー、キム・ヨンギョン(36)の活躍などで日本に3-2で勝利。しかし、当時チームをけん引したキムは代表を引退し、韓国は東京五輪以降、日韓戦での勝利はない。
このような状況に国内のバレーボールファンは嘆き、インターネット上で「キム・ヨンギョンがいなくて寂しい」との声が上がっているという。
「中央日報」(WEB版)は、「韓国は日本特有の速攻を全く防げなかった」と指摘し、日韓の実力差について、次のように分析した。
「日本はエース古賀紗理那に集中することなく、林琴奈と石川真佑にも均等に攻撃を配分した。石川が16点、古賀が15点、林が14点を挙げた。韓国はサーブレシーブが不安定で、(フェルナンド)モラレス監督が望む多様な攻撃ルートを活用できなかった。チョン・ジョンユンが両チーム通算最多の17得点を挙げたが、他のウィング攻撃陣が不調だった」
日本はパリ五輪出場権をかけて13日に、世界ランキング10位のカナダと対戦する。