畳コーナーの実例4選|メリットやデメリット解消のポイントも解説

畳コーナーをつくるデメリットと解消ポイント

さまざまな目的を叶えることができる畳コーナーですが、デメリットもあります。デメリットとともに、解消するためのポイントも押さえておきましょう。

 

維持管理や掃除に手間がかかる

畳コーナーは、フローリングと比べて掃除に手間がかかる点がデメリットです。

特にジュースをこぼしたり子どもがおもらししたりした場合、フローリングであればさっと拭き取ることができますが、い草の畳は吸収してしまいます。そのため汚れを落としにくく、カビやダニの原因となってしまうことも。

掃除やメンテナンスの手間を減らしたい人は、畳の素材を見直してみることもおすすめです。

和紙畳は樹脂コーティングされているので撥水性が高く、液体をこぼしても中に染み込まず、拭き取ることが可能。また、い草の畳と異なり細かな編み目の隙間がないため、ダニが入り込みにくく衛生的に使えます。

 

ライフスタイルが変わると使いにくくなることも

畳コーナーは、子どもが成長したあとや、高齢になって床に直接座るのがつらくなってくると、だんだん使わなくなることがあります。

使い道がなくなったとき、小上がりや仕切り、畳の見切りの撤去には工事が必要です。費用もかかるため、将来を見越して使わなくなりそうな場合は、畳コーナーを撤去しやすいようにしておく必要があります。

後付けできる小上がりや畳を置くだけにしておくと撤去も簡単で、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に畳コーナーを楽しむことができるでしょう。

 

狭さを感じる

畳コーナーを設置すると、当然ですが畳の分だけリビングや個室の面積が狭くなります。

また、2~3畳の畳コーナーを引き戸で仕切ると、閉めたときに狭さや圧迫感が強調されてしまいがちです。

畳コーナーの仕切りを引き戸ではなくロールスクリーンなどにすると、必要に応じて仕切れるうえ、圧迫感も軽減できます。

 

(広告の後にも続きます)

おしゃれで使い勝手のよい畳コーナーの実例4選

畳コーナーを計画する際に参考になる実例を集めました。ライフスタイルに合わせて工夫したポイントもぜひチェックしてみてください。

 

1.仕切りにも一工夫、圧迫感がなく広々した畳コーナー

黒い和紙の畳がリビングのインテリアにマッチした、床の間付きの畳コーナーです。フラットでリビングとの連続感があるため、開放的で広く感じます。また、仕切りは透け感のあるロールスクリーンを採用することで圧迫感がなく、畳にもフローリングにも合うおしゃれで雅な雰囲気を演出。汚れや湿気に強い和紙畳を取り入れたり、用途に合わせた収納を工夫したりしている点も参考になります。

【畳コーナーが「雅」で豪華絢爛なお家!】見学会のお家をご紹介!第079回【シェフが居そうなキッチン】【ルームツアー】

 

2.子どものお昼寝コーナーや書斎として活用しやすい小上がりの畳コーナー

就学前の子ども2人のお昼寝スペースとしてつくられた、2.4畳の畳コーナーです。小さな子どもが腰掛けやすいよう、低めの小上がりになっています。キッチンからも目が届きやすい位置にあり、見通しがよく開放的です。奥には板の間と板を渡した机を設け、書斎スペースとしても使えます。清潔感のある白い畳がリビングの雰囲気とマッチしておしゃれ。畳コーナーとリビングの収納を兼ねられる位置にクローゼットがあるため、すっきりしたLDKを保てます。

【驚愕!なんでココに公園遊具が!? 】見学会のお家をご紹介!第169回【運動もできる、家族憩いのリビングスペース】【ルームツアー】

 

3.ナチュラルな北欧スタイルのLDKにしっくりなじむ、小上がりの畳コーナー

開放的で温かみのあるリビングの一角に設けられた、4畳の小上がり畳コーナーです。高さは大人が腰掛けやすい350㎜で、引き出し収納を設けてスペースを有効活用しています。畳の色味とスクリーン付きの地窓から差し込むやわらかい光は、グレージュと木目で統一された北欧スタイルのLDKとなじんでとてもおしゃれ。LDK全体の重心が低く保たれ、小上がりとのバランスがとれているため、異なるテイストとは思えない絶妙なまとまりが感じられます。

【外からの視線は●●でカット!】【目線から考えた北欧風のリビング作り】見学会のお家をご紹介!第192回【間取りでは見えない視線テク】【ルームツアー】

 

4.趣味のヨガを毎日続けやすい、プライベート感のあるフラットな畳コーナー

20坪弱のコンパクトな終の棲家に設けられた約3畳の畳コーナーは、趣味のヨガコーナーとして大活躍。寝ころんで運動しても痛くなく、準備の必要もないため、毎日続けやすい点も魅力的です。また猫の遊び場としても大活躍。扉は設けていないため、猫も自由に出入りして畳でくつろげます。リビングの奥に設けられているため、扉無しでも客間のようなプライベート空間として使うことも可能です。

【トイレが疑似2個?「コンパクト」で「究極」な終の棲家 】見学会のお家をご紹介!第154回【豊かでリラックスできる平屋】【ルームツアー】

 

まとめ:実例を参考に、おしゃれで使い勝手のよい畳コーナーを計画しよう

間取りの計画が難しい和室をつくらず、より手軽に和の雰囲気やくつろぎ感を楽しめる畳コーナー。客間や子ども部屋など、多様に活用できて便利ですが、デメリットもあります。

この記事では畳コーナーのデメリットを解消するポイントや、おしゃれで快適な畳コーナーを実現した実例をご紹介しました。

ポイントや実例を参考に、おしゃれで使い勝手がよく、毎日活用したい畳コーナーづくりを計画してみてください。