ロックバンド「Mrs.GREEN APPLE」の2024年6月12日に公開された新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)が、13日に公開停止となった。所属するユニバーサルミュージックは、同バンド公式サイトで「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため」と理由を説明。これに好感の反響も寄せられている。

メンバーも謝罪「ご指摘を真摯に受け止め猛省」

MVは、コロンブスやナポレオンといった偉人に扮したメンバーが、南の島で類人猿に出会い、ホームパーティーをするといった内容だった。類人猿が人力車を引くシーンなどがあり、SNSではこれが、差別的である、奴隷制を肯定しているように見えるなどとして批判が相次いでいた。

ユニバーサルミュージックは、「当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

メンバーの大森元貴さんも公式サイトで、制作当初から差別的な表現に見えてしまう懸念を抱いていたとしつつも、「類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました」とMVの意図を説明。

「ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております」と謝罪した。

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SNSでは公開停止の理由説明に注目

SNSでは、批判の声が相次ぐ一方、ユニバーサルミュージックの「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため」との説明が注目を集めている。

「変に『誤解を生む表現を~』とかじゃなくて、ちゃんと『歴史や文化的な背景への理解に欠ける』って言ってくれるの信頼出来る」
「不適切な表現って言い方じゃなくてちゃんとこの言い方してるの良いなって思った」
「よく日本人が大好きな『誤解を招く』とかじゃなくて『背景の理解に欠ける表現を含む』ってしたの担当めちゃくちゃナイスだわ。良かった 誰がどう見ても1mmも擁護できない内容だったからね」

など、きちんと理由をごまかさず明らかにして非を認める姿勢に好感を示す声も寄せられている。