終わる方が難しいこと知ってるのかな!?

結婚より、離婚の方がエネルギーを使う。
会社は始めるより、終わることの方が難しい。
円満退社など、夢のまた夢である。
だからこその退職代行サービス出現ではあるのだが…。

ワタシは、独立するときに会社を辞めた。揉めるつもりなどなかったが、嫌味を言われたり、愚痴られたり。キレイにちゃんと会社を辞めるのは、難しいものだと悟った。

起業した後は、何人かのスタッフが入れ替わった。退職願いも受けとった。送る側になってわかった。心中穏やかじゃなくなる。なんか言いたくなる。不徳のいたすところである。会社は、どのみち、ちゃんと辞められないのである。退職願いの理由なんて誰も信じていない。キレイに辞めることを望んでいては、いつまで経っても同じである。きっと喧嘩してでも辞める意思みたいなものがないと、次もない。何度も言うけど、会社は、キレイに辞められない。揉めたことをエネルギーにするくらいの覚悟を持つことをお勧めする。

逆説的になるけれど、会社を退職代行サービスなんかで簡単に辞めちゃうと、この大事な反発エネルギーが満たされない。そのエネルギーが満たないままに転職をしても、また、同じことを繰り返すことにならないか!?

恋愛で学ぶべきことがあるのは、別れの時である。自分は、どういう人間なのか!?何を悲しんでいるのか!?何が悪かったのか!?そこを簡単に済ませては、次のシアワセも泡となる。

終わることの方が難しいことを知って、終わる体験をすることが、人間を育てる。良き社会人とは、自分のケツは自分で拭いてきた人間のことである。自分でケツを拭いた終わりは、良いスタートになるということでもある。

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辞めたいのがブラックな企業であるなら!?

退職代行サービスを活用するには、ちゃんとした理由があることも認める。特に企業側が約束も守らない真っ黒な企業である場合は、致し方なしだとも思う。心身に不調をきたすほどの環境なら、そんなとこは、面倒臭いことを回避してケツを拭いてもらうのもアリである。

そういう場合を除いてはね…改めて考えて欲しい。
家庭にも、仕事にも、慣性の法則というものが働いている。
止まれと言われても、止まれない…。
止まれるくらいなら、もうとっくに止まっている…。
止まれないから、生きているのである。
止まれないから、ご飯も食べるのである。
止まれないから、仕事もしているのである。
止まる&辞めるというのは、
そこで活用したエネルギーを次に生かして、
さらなる慣性の法則に従いスタートさせることである。だからね、その止まる&辞めるエネルギーを惜しんじゃいけないと老婆心ながら思うのですよ。

退職代行サービスに使った3万円は、
生涯の大きな機会損失になることがあるってことを肝に銘じて欲しい。
結局、自分のケツは自分で拭く以外の信用の創り方はないからね。