広島が2024年6月13日の西武戦(ベルーナ)で5-0と快勝した。
先発の九里亜蓮が相手打線を散発2安打に封じて今シーズン初完封を飾り、貯金6で首位をキープ。2位・阪神と並ぶリーグ一番乗りで30勝に到達した。
オリックス、日本ハム、ロッテ、西武相手に勝ち越し
かつて、交流戦は鬼門だった。19、21、22年と3回連続最下位(20年は新型コロナウイルスによる開幕延期のため交流戦は中止)。昨年までの通算166勝227敗15分、勝率.422は12球団で最も低い。
パリーグ相手に本来の力が発揮できなかいシーズンが続いたが、新井貴浩監督が就任した昨年は9勝9敗と奮闘。失速することなく、ペナントレースは4年連続Bクラスから2位に躍進した。
今シーズンはソフトバンクに同一カード3連敗を喫したが、オリックス、日本ハム、ロッテ、西武には2勝1敗とカード勝ち越しを決めた。
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「息が抜けない。やりにくい相手」
パリーグの関係者は
「派手さはないが、攻守でスキがないチーム。二遊間の菊池涼介、矢野雅哉を中心に手堅く、投手陣も安定している。打線も長距離砲の末包昇大が復帰したことで破壊力が増している。機動力も使ってくるし、息が抜けない。やりにくい相手ですね」
と指摘する。
最後のカードは、交流戦12勝3敗と絶好調の楽天。阪神、巨人に同一カード3連勝を飾るなど勢いに乗っている。
14日の対戦では7日のロッテ戦(マツダ)でノーヒットノーランを飾った大瀬良大地が先発予定。左腕エースの早川隆久を攻略し、貯金を今シーズン最多タイの7に増やせるか。(中町顕吾)