東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明している蓮舫参院議員が2024年6月14日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見した。

具体的な公約は週明けに発表するとする一方で、明治神宮外苑地区の再開発計画を争点のひとつに設定する考えも明らかにした。「副知事じゃダメですか」という質問には「副知事じゃダメです」と応じた。

「人口減少していく東京で、大規模な開発が、緑を切るような開発が本当に必要なのか」

蓮舫氏の冒頭発言では、「夏の戦いに向けて私が問いたいのは、再開発のあり方」だと表明。神宮外苑の再開発について「一度立ち止まるべき」だとした。

「カーボンニュートラル、地球環境の重大さは深刻を増している。そんな東京で、10年前に作られた計画で、人口減少していく東京で、大規模な開発が、緑を切るような開発が本当に必要なのかを、私は問いたいと思う。神宮外苑の再開発、私は一度立ち止まるべきだと思っている」

具体的な政策について問われると、「事業者から樹木の保全対策の計画についての提出を迅速にしていただく」。その上で、

「その計画書をもとにして、環境アセスメントを再び厳しく行いたい」

とした。

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予算や事業についての決定権者だという点「知事の絶大なる特権、権力の源」

記者から出た質問のひとつが、蓮舫氏が「知事にならないとできない政策」に関するもの、つまり「『副知事じゃダメですか』という質問」だ。

民主党政権時代の「事業仕分け」での「2位じゃダメなんでしょうか」を念頭に置いた質問で、蓮舫氏は「副知事じゃダメです。知事でなければいけないと思います」と即答。知事が予算や事業についての決定権者だという点が「知事の絶大なる特権、権力の源」だとして、「今は残念ながら、その知事がトップダウン的に決めているものが目立つ」。ボトムアップ型の都政を目指したいとした。

「現場職員も実は知らされていなかったと聞くことも多く、私はトップダウンではなくてボトムアップ。現場の人、専門家の方々、NPOの人たち、様々な人たちに入っていただいて、そして議論をして、それを政策として上げて、最終的に知事が決定をする。そういう都政をしたい」

都知事選には40人以上が立候補するとみられており、現職の小池百合子知事は6月12日、3選を目指して出馬する意向を表明している。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)