ふだんの料理に調理家電を取り入れて、手軽に、効率よく、おいしくできたら、料理はもっと楽しい時間になるはず。シェフや料理人、料理のプロから調理家電を使った簡単レシピを教えてもらいました。
絶妙な火加減で調理してくれるので、途中で様子を窺うこともなく、ほろほろと軟らかい鶏肉に。
ITEM : 〈パナソニック〉オートクッカー ビストロ
独自の「クラッシュ&カット チタンコートブレード」の刃が混ざりにくい葉物野菜や氷も効率よく捉え、粉砕、切削してくれる。コーヒー豆も挽けるミル機能も付いて便利。¥12,100(象印 0120−345−135)
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”おまかせ”で作る、鶏肉ほろほろの参鶏湯。
お弁当のケータリングが人気の麻生要一郎さんが自動調理家電を使って提案してくれたのは参鶏湯。丸鶏の中に、高麗人参やなつめ、にんにく、生姜、もち米など、滋養のつく食材を詰めて煮込む、韓国の伝統料理だ。
「疲労回復や風邪対策、体調がすぐれないときによく作ります。ただ丸鶏を使うのはちょっと大変なので、僕は最初からぶつ切りの鶏肉を使って手軽に作るようにしています」
おまかせで調理してくれるオートクッカーを取り入れれば、さらに簡単に作ることができる。材料をすべて入れて、「加熱」「中火」「たまに混ぜる」ボタンを押してスタート。あとは何もしないまま1時間ほどで完成。
「なんといっても火をずっと見ていなくてもいい安心感と手離れ感がいいですね。その間に別の料理も作れるし、他のことができるから、忙しい社会人だけでなく、小さい子どものいる人や高齢者にも良さそう。低温調理や圧力調理、蒸し料理、火加減設定が細かくできるので、オートクッカーを使ったオリジナルレシピを考えるのも楽しそうです」
1時間ほどで完成。調味料は使わず煮込み、食べながら塩やキムチで味を調整するのがおすすめ。
参鶏湯
〈材料〉3人分
鶏手羽先、手羽元…合わせて750g
もち米…1合
なつめ…4個
生姜…1かけ
にんにく…1かけ
高麗人参…1/2本
ねぎ…適量
水…1.5ℓ
1.ぶつ切りにした鶏手羽先、手羽元、といだもち米、なつめ、スライスにした生姜とにんにく、輪切りにした高麗人参をオートクッカーに入れ、水を足す。
2.蓋をして中火で50分〜1時間ほど煮込む(オートクッカーによって、火加減、時間は調整)。
3.器に盛り、小口切りにしたねぎをのせ、塩やキムチと一緒にいただく。
麻生要一郎 Yoichiro Aso料理人・お弁当ケータリング業
茨城県生まれ。料理好きが高じて始めたケータリング弁当が家庭的な味わいで人気を集める。現在は、文筆家としてエッセイも執筆。著書に『僕の献立 本日もお疲れ様でした』『僕のいたわり飯』(ともに光文社)。
photo : Akiko Baba edit & text : Chizuru Atsuta
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