当時30代後半だった私の友人。友人には、夫と3人の娘(高校生、中学生、小学生)がいました。しかし、夫との関係に悩んでいた友人は夫との離婚を決意、娘たちの親権をどちらが取るのか争うことになりました。長女の親権は取れたものの、次女と三女は夫に親権を取られてしまいます。しかし、友人が次女と三女のことを大切に思い続けていた結果……。

夫との関係に我慢の限界!

















当時結婚17年目だった友人夫婦。友人は、仕事と子育てに忙しい毎日を過ごしていました。以前から友人の夫は、家に帰る時間が遅くなることが多かったそう。仕事が忙しくて遅い分には仕方ないと思えたものの、夫は仕事帰りに毎日必ずと言っていいほどパチンコに行っていたのです。友人は、仕事帰りにパチンコに行き、帰りが遅くなる夫に対してあきれていたよう。それでも、夫と会話する時間を確保しようとしたり、夫の好きな料理を作ったり、夫と良好な関係を築こうと、友人は努力していました。

そんなある日、お酒を飲み帰宅した夫。友人の夫はお酒が入ると友人に対して暴言を吐くことが多くありました。この日も帰ってくるなり、「ちゃんと掃除してるの? 汚い家だな~」と言い、くしゃくしゃにしたティッシュを投げつけられたのです。

いつもなら我慢する友人でしたが、これまでの積もり積もった夫への不満がこの瞬間に限界に達しました。「お酒が入ると人をバカにして! 家に帰ってくるのも遅いあなたに、家が汚いとか言われたくないわよ!」と不満を吐き出します。それに対して、「はぁ!? 誰が稼いでやってると思ってんだ!」と友人に対して逆ギレする夫。さらに、夫は「女が家事をするのは当たり前だ!」と言ったのです。

友人は、娘たちに父親は必要だからと思い、何度も関係をやり直そうとしていましたが、改善されない夫と関係を続けていくことに限界を感じ、夫との関係を終わらせることに。「もう限界! 離婚しよう!」と、その場ですぐに夫に伝えた友人。夫も反対することなく、離婚が決まったのでした。

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娘たちの親権争いへ

「パパと離婚することになった」と友人が娘たちに伝えると、娘たちは黙ったままうなずいているだけだったそう。友人は、娘たちの意見も聞かないで決めたことを申し訳ないと感じていました。

友人は娘たちの親権を取りたいと思っていたのですが、夫も娘の親権は取ると譲らず、家庭裁判所で親権を争うことに。長女は自ら母親を親権者として選択したため、友人は長女の親権を得ることになりました。しかし、次女と三女の親権は家庭裁判所で争うことになり、その結果、夫が親権を得ることになったのです。

友人は「娘たち全員を引き取れなかった」と涙ながらに話していました。親権争いも終わり離婚も成立した友人は、引き取れなかった娘たちを想って、同じ地域内で長女と2人で引っ越し、新たな生活をスタートさせたのでした。