スイーツや焼き菓子の世界では、知っていそう?でも実は知らないことが多かったりしますよね。そんな疑問を現役パティシエ・大澤智弥氏がレクチャー。お菓子のヒミツや、業界にまつわる話も深掘りしました!

第4回は、サブレ、ビスケット、クッキー…どんな違いがあるのか大澤シェフに聞いてみました!

サブレはフランス発祥の焼き菓子

「まず、サブレはフランス発祥のお菓子で、バター感が強いのが特徴です。ビスケットやクッキーと比較してもバターを使う量がとても多くて、バターの風味が味わえる焼き菓子です」と大澤シェフ。

サブレの語源には諸説あるようです。いずれも起源はフランス。サブレ伯爵夫人が考案したという説、フランスのサブレ地方が由来という説、さらにはフランス語で「砂」を意味する「sable(サブル)」から来た説。この3つがサブレの起源と言われています。

では、ビスケット、クッキーは……。

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ビスケットとクッキーは実は同じ?

「おおまかに言うと、ビスケットはイギリスをはじめ、主にヨーロッパでの呼ばれ方で、クッキーはアメリカでの呼ばれ方という感じ。実は材料など、大きな括りで言えば同じ焼き菓子です。それにアメリカにもビスケットはあって、クッキーとの区別はあいまいのようです」

ただ、日本には厳密な定義上での違いがあるようなんです。

ビスケットは、主に小麦粉、砂糖、油脂、乳製品を材料とする焼き菓子で、これは全国ビスケット協会(一般社団法人)が定めているものです。一方のクッキーは、ビスケットの上記の条件に加えて、さらに「糖分と脂肪分が40%以上」で「手作り風の外観」、「乳製品やはちみつなどを使ったもの」などの定義が加わります。

要するに!ビスケットの大きな括りの中にクッキーがある、ということなんですね。