南国果実のパッションフルーツについてご存じでしょうか。じつは家庭でも育てることができ、完熟果を収穫して味わうことが可能です。この記事では、パッションフルーツの基本情報や種類、花言葉、栄養素、食べ方、育て方など、多岐にわたってご紹介します。

パッションフルーツってどんな植物?


timmy49/Shutterstock.com

植物名:パッションフルーツ
学名:Passiflora edulis
英名:passion fruit
和名:クダモノトケイソウ
科名:トケイソウ科
属名:トケイソウ属
原産地:ブラジル
分類:つる性常緑多年草

パッションフルーツは、トケイソウ科トケイソウ属のつる性常緑多年草です。つるを5m以上も伸ばして生育するので、栽培する際にはフェンスなど、つるを誘引して支えるための園芸資材が必要です。原産地はブラジルで、生育適温は15〜30℃。暑さには強い一方で寒さには弱く、耐寒温度は3℃まで。霜の降りる地域では、冬は鉢栽培にして暖かい場所で管理する必要があります。果実を収穫して楽しめるのはもちろん、花もユニークな咲き姿を見せてくれます。

(広告の後にも続きます)

パッションフルーツの名前の由来・花言葉


Erazem Dolzan/Shutterstock.com

パッションフルーツの「パッション」は、「情熱」という意味ではなく、「キリストの受難」という意味です。中央に突き出る大きな雌しべと雄しべは、十字架にはりつけにされたキリストを、花弁は後光を表している、として名づけられたものです。また、クダモノトケイソウという別名もあり、こちらは花の形が時計に似ていることにちなんでいます。

パッションフルーツの花言葉は、「聖なる愛」「信じる心」など。いずれも花名の由来から派生したものです。