2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんの闘病後の夫婦生活を描いたマンガを紹介します。
41歳のときに子宮頸がんになったはたのさん。子宮頸がんになったことで、立ちはだかったのは夫婦生活の壁でした。子宮頸がんの原因は性行為にあるのだそう。しかし、はたの有咲さんは夫としか性行為をおこなったことがないそうで……。※2021年のお話です。
たった一度の性行為でも感染する
つらかった子宮頸がんの治療を乗り越えたはたのさんですが、1つ乗り越えられなかったのは夫婦生活の壁でした。6年間セックスレスだったそうです。
子宮頸がんは性行為により感染する病気。それにより、子宮頸がんとなった女性があらぬ誤解を受けないことをはたのさんは願っています。
私は時々、不正出血が起こることがありました。ちょうどそのとき、子宮頸がん検査の無料クーポンを持っていたこともあり、ふらっと婦人科へ行ったことで子宮頸がんが判明しました。
子宮頸がんは発がん性のヒトパピローマウイルスの感染によって発症するものなのだそう。このヒトパピローマウイルスというのは、一度でも性行為の経験がある女性であれば誰もが感染する可能性があります。
「性行為で感染する」というせいで複数の男性と関係を持っているように誤解されることもあるみたいで、病気についてカミングアウトできない女性もいるのだとか。
私は夫としか性行為をしたことがないのに子宮頸がんになりました!
1人の男性としか性行為をしていなくても、ヒトパピローマウイルスに感染してしまうことは珍しくありません。
病気になってしまった女性が誤った知識のせいで苦しむことがなくなればいいな、と思います。
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間違った知識で苦しむ女性が減ってほしいと願うはたのさん。病気について何が正しくて、何が間違っているのかきちんとした知識を身に付けることは大切ですよね。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
■コミックス情報
「子宮頸がんとセックスレス」
著者:はたの有咲
定価:150円(税抜)
出版社:秋水社ORIGINAL
©︎はたの有咲/秋水社
著者/はたの 有咲
マンガ家で3姉妹の母。子宮頸がん(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。