梅雨の時期に限らず、年間を通して室内干しをする人も多くなりました。そこで気になるのが電気代です。お風呂場の浴室乾燥機で部屋干しした場合と、ドラム式洗濯機(ヒートポンプ式・ヒーター式)で乾燥させた場合とでは、電気代の差はどの程度になるのでしょう。
今回は、浴室乾燥機とドラム式洗濯機の電気代コストを比較していきます。
浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機の洗濯物
【画像出典元】「理絵 ジュト- stock.adobe.com」
「浴室乾燥機」とは、お風呂場の天井などに設置されている空調設備です。近年の戸建て住宅やマンションでは、標準装備されていることが多く一般化してきています。
浴室乾燥機の主な機能は以下になります。
・予備暖房
・浴室換気
・涼風
・衣服乾燥
など
浴室乾燥機には衣服乾燥ができる機能も備わっているため、お風呂場内で洗濯物の部屋干しが可能です。
メリット
浴室乾燥機を使った部屋干しは、洗濯乾燥機で乾燥させた場合に比べてシワが少なく、仕上がりが良いことがメリットです。一度に大量の衣服を乾燥できる点も強みであり、洗濯乾燥機だと一度では処理しきれない洗濯物の量であっても、浴室乾燥機であれば一回の運転で済むことも。
またリビングや寝室などで部屋干しをすると、室内に臭いが残ってしまったり、見栄えが悪くなってしまったりすることが欠点ですが、浴室乾燥機であればお風呂場で干せるためそうした悩みもありません。
その他、予備暖房を使い浴室や脱衣所を温めれば、入浴前後に起こりやすい「ヒートショック」の予防にもなります。
デメリット
浴室乾燥機のデメリットは乾燥までに時間がかかることです。一般的に3時間程度稼働させる必要があり、乾くまでに時間がかかります。稼働時間が長いことから電気代が高くなりがちな点も注意しなければなりません。
また後付けする場合には、通常は専門業者にリフォーム工事を依頼する形となるため、手間がかかるという欠点もあります。
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ドラム式洗濯機とは?「ヒートポンプ式」「ヒーター式」の違い
白いドラム型洗濯機
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ドラム型洗濯機にはどのような乾燥機能が備わっているのでしょう。「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」、2タイプの特徴を交えながら解説します。
ドラム式洗濯機とは?
洗濯乾燥機(洗濯機)には、「ドラム式」と「タテ型」の大きく2種類があります。「ドラム式」は、斜めに設置されたドラムを回転させる形状で、「タテ型」よりも洗濯している衣類のからみが少ないため、生地が傷みにくいというメリットがあります。
「ドラム式」では、後述する「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2タイプの商品が発売されています(「タテ型」はヒーター式のみです)。
ヒートポンプ式
「ヒートポンプ式」は、除湿機で乾燥させるイメージの乾燥方式です。空気中の熱エネルギーを使い、乾いた温風で洗濯槽内を乾燥させます。エコな設計がされているためヒーター式よりも消費電力が少なく、また低い温度で乾燥するため衣類の傷みや縮みが少ないこともメリットです。
ヒーター式
「ヒーター式」は、ドライヤーのようなイメージの乾燥方式です。直接熱を当てて洗濯槽内を乾燥させます。ヒートポンプ式が開発される前からある乾燥方式であり、価格が安めであることがメリットですが、ヒートポンプ式に比べると消費電力が大きくなりやすいという欠点があります。
また、「水冷除湿タイプ」と「排気タイプ」という2つの除湿方式があり、水冷除湿タイプでは冷却水を使用するため、水の使用量も増えてしまいます。