ふだんの料理に調理家電を取り入れて、手軽に、効率よく、おいしくできたら、料理はもっと楽しい時間になるはず。シェフや料理人、料理のプロから調理家電を使った簡単レシピを教えてもらいました。


「付属のアタッチメントが選べるタイプが多いので、用途に応じて使い分けると効率が良いです」

ITEM : 〈ブラウン〉マルチクイック 9 ハンドブレンダーMQ9195XLS

硬い食材や大容量でも素早く簡単に撹拌できるハンドブレンダー。低速、高速、パルス(断続)の3段階の運転モードが選べるので、調整もしやすい。¥38,280*編集部調べ(ブラウン ハウスホールド 0120−998−879)

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絶妙な加減で、食感を生かしたソースづくりに。

『ラ・ゴダーユ』のシェフ、品田大輔さんが教えてくれた一品は「ふきのとうのサルサヴェルデ」。サルサヴェルデとは、緑の葉物野菜を使ったソースのことを指す。

「主にイタリアやメキシコで馴染みがあり、国や地域によってさまざまな素材、家庭の味があるので正解はありません。今回はふきのとうを使いますが、緑の野菜ならなんでもOK。春菊やルッコラ、菜の花もおいしいです」

さっと湯通ししたふきのとうに、レモン、すりおろしたにんにく、ケイパー、オリーブオイルを。ナッツはカシューナッツでなくてもアーモンドや松の実でもいい。これらを一気に混ぜ合わせるにはハンドブレンダーが便利だ。

「店では置き型タイプのブレンダーで一気に混ぜて、クリーミーにすることもありますが、ナッツの食感を楽しみたければハンドブレンダーで加減を見ながら、好みの粗さにするのがいいですね。魚料理、肉料理、味のしっかりした野菜の他、パンにつけても合う。2週間ほど保存できるので、まとめて作って常備しておくと重宝します」


店で使っている、茨城の農家が作る無農薬露地栽培野菜と一緒に。「味の濃い野菜とよく合います」

ふきのとうのサルサヴェルデ

〈材料〉1人分
ふきのとう…100g 
にんにく…1かけ 
カシューナッツ…15g 
ケイパー…大さじ1 
レモン…1個 
オリーブオイル…50㎖〜好みの量 
塩…適量
1.ふきのとうを沸いた湯に20秒ほどくぐらせ、取り出してすぐに流水で冷やす。
2.ボウルにレモン汁と削ったレモンの皮少々、すりおろしたにんにく、カシューナッツ、ケイパー、オリーブオイル、塩を入れる。ふきのとうは軽く水分を絞ってから入れる。
3.ハンドブレンダーで好みの粗さになるまで混ぜて完成。肉料理、魚料理のソースや、生野菜のディップにしていただく。冷蔵庫で2週間保存できる。

品田大輔 Daisuke Shinada『LA GODAILLE』シェフ

2015年、東京・松陰神社前にソムリエの清原奈那子と『ラ・ゴダーユ』をオープン。フランスを中心とした自然派ワインと、旬の野菜以外は使用しないなど、素材への強いこだわりが詰まった料理で人気を集める。

photo : Akiko Baba edit & text : Chizuru Atsuta

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