「メロンを自宅でも育てられるなんて、想像もつかない! プロの農家が栽培するものでしょ?」と、最初から栽培チャレンジをあきらめてはいませんか? じつはメロンは暑さに強く、強健に育つ果菜類の一つ。自宅でも育てることはできますし、なんとプランターで栽培することだってできるんです! この記事では、メロンの植物としての基本情報とともに、地植え、プランター栽培での育て方について、詳しく解説します。

メロンの基本情報


margouillat photo/Shutterstock.com

植物名:メロン
学名:Cucumis melo
英名:melon
和名:メロン(甜瓜)
科名:ウリ科
属名:キュウリ属
原産地:東アフリカ、中近東
分類:一年草

メロンは、ウリ科キュウリ属の一年草です。フルーツのイメージが強いですが、野菜の果菜類に分類されています。原産地は東アフリカ、中近東が有力と考えられ、夏が暑くて乾燥する地域が故郷です。メロンは野菜の中でも高温性で、生育適温は昼間が28〜30℃、夜間が18〜20℃です。15℃以下では生育しないので、気温が十分に上がってから栽培をスタートします。

ここで、メロンの栽培スケジュールを見てみましょう。メロンの栽培は一般的に、花苗店で販売されている苗を購入して植え付けることからスタートします。植え付けは気温が十分に上がった5月頃が適期。つるを伸ばして生育するので、地面に這わせるか、支柱を設置してつるを誘引して栽培します。開花は6月中旬〜下旬で、収穫は7月下旬〜8月中旬です。メロンは一年以内に枯れてしまう一年草なので、収穫が終わったら株を抜き、資材なども撤去します。

(広告の後にも続きます)

メロンの栄養価


Kei Shooting/Shutterstock.com

メロンに含まれる成分はカリウムが特に多く、バナナに匹敵する量を誇ります。また赤肉のメロンはベータカロテンも多いのが特徴。種の周りのわたには、血液の凝固を防ぐ働きがあるとされるアデニシンが多く、その他ビタミンやミネラル成分も含まれています。

ちなみに、メロン100gに含まれるカロリーは、45キロカロリー。甘くてジューシーな果実はデザート代わりになりますが、アボカドのカロリーが100gあたり187キロカロリーなのに比べると、控えめなほうだといえます。