サクランボのケーキ モンモランシー
初夏はサクランボのおいしい季節ですね。
サクランボは、季節限定の短い期間のお楽しみです。子供の頃は、ウチにもサクランボの木があったらな〜と思っていました。
先日のニュースで、今年のサクランボは双子果が多く見られると耳にしました。双子果は、実が2つくっついて生育するサクランボで、前の年の気温が影響しているそうです。昨年の猛暑でめしべが2つに分かれる異常が多く発生し、春にそのめしべが受粉して双子の実が多くなっている、サクランボもかなりのストレスを感じているということでした。今夏も猛暑と予想されていますので、サクランボも辛いですね。
さて、そんなサクランボのケーキで、「モンモランシー」という名前のケーキをご存じでしょうか? 「モンモランシー」という名前は、フランス近郊の街で古くから栽培されてきたサクランボのこと。サワーチェリーの代表的な品種ですが、今では木も減少して、収穫量も非常に少なくなってきているそうです。
初めてこの名前を聞いた時、あまりにも可愛らしいので、どんなケーキなのかととても興味がありました。私が見たモンモランシーは、薄いピンクのマジパンで全体が覆われていて、サクランボの飾りとMontmorencyの文字がおしゃれ。モンモランシーの響き通りの、可愛らしいケーキでした。
モンモランシーは、本来はこのモンモランシー種を使ったサクランボのケーキのことなのでしょうけれど、現在はサクランボの入ったケーキならモンモランシーと名乗ってもいい? ようで、さまざまなスタイルのケーキを見ることができます。
ということで、私もサクランボ入りのパウンドケーキを焼きました。これも「モンモランシー」と言ってもいいのかな?
Credit
写真&文 / 海野美規
– フラワー&フォトスタイリスト –
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。