30代までは仕事に家事、育児に、常にフルパワーで走り回る毎日。天気なんて体調とは関係ない!と思っていました。もちろん、雨が降れば子どもの送り迎えが大変だとか、靴やバッグが濡れるから嫌だとか、現実的な不愉快はありました。でも、天気によって自分の体調が大きく影響されることになるとは、30代のときは思いもしなかったのです。そんな私が40歳を過ぎたころから、天候に連動して不調になるようになり……。
40歳を過ぎたころから異変に気付き始める
30代までは、天候による不調を感じたことはなかった私。職場の後輩が「天候のせいで体調が悪くなる」と言うのを聞いても、「気持ちの問題なんじゃない?」と思っていたくらいでした。
それが、何でも体力で乗り切れた30代を過ぎて40代になったころから、天候が変わると体調も影響を受けていると感じるようになりました。一番つらいのは雨が降る前です。気圧が下がってくるとともに、頭と体が重くなってきます。ひどいときには頭痛だけではなく腹痛や吐き気も。最初は気持ちの問題かとも思いましたが、常に天候と連動して不調になるので、やはり体調が気候に影響を受けていると認めざるを得ませんでした。
週末は寝ていれば済みますが、困るのは平日です。仕事中デスクに向かっていても、頭と体が重いので仕事がまともに進まず、集中力も続きません。後輩の発言を軽んじていた自分を反省しました。
(広告の後にも続きます)
天気痛という言葉を知り、アプリで管理するように
どうしてこんなに天候で体調が悪くなるのかわからず、薬剤師さんに尋ねたこともありました。薬剤師さんの答えは「植物は自然の影響を受けて当たり前ですよね。動物だって同じです。生き物なんだから、天候の影響を受けるのは当たり前のことなんですよ」とのこと。それを聞いて、少し気持ちがラクになったのを覚えています。
そのころ、ネットで「天気痛(気象病)」という言葉を知りました。気圧の変動に耳の奥にある内耳のセンサーが反応して、自律神経に影響を与えることがあるようです。自分はこれなのかもしれない……と、改めてこの体調にちゃんと向き合っていきたいと思いました。
まず最初におこなったのは、気圧をチェックできるアプリをスマホに入れること。不調が事前に予測できることで、心の準備ができます。また、天気が良くても不調を感じた際は、アプリを見ると気圧が下がり始めていたりして、ああやっぱり無理はできないな……と気持ちの上で諦めもつくようになりました。