気温が高くなってくると、ケーキよりも涼感たっぷりのひんやりスイーツが食べたくなりますよね。ここ数年は夏スイーツと言えばかき氷ですが、京都のとあるカフェには、かき氷に匹敵するほど人気の夏メニューがあるそうです。
今回は、創業100年以上のカステラの老舗「長﨑堂」が運営する「然花抄院(ぜんかしょういん)」を取材しました。
呉服屋の跡地をリノベーション。情緒が残る京カフェ「然花抄院(ぜんかしょういん)」
今回訪れたのは、京都の烏丸御池(からすまおいけ)駅から歩いて6分ほど、室町通の中に佇む「然花抄院(ぜんかしょういん)」。この通りは古くから呉服問屋が立ち並ぶエリアで、今も創業数百年という老舗店が軒を連ねています。
「然花抄院(ぜんかしょういん)」も、江戸時代に建てられた築300年の家屋を改装して2009年にオープンした菓子処です。元々は呉服屋だったのだとか。建物だけでも見応えがあったので、まずは店内を紹介します。
デザイナーの代表自ら書いたというのれん。「然」と記されているそう
のれんをくぐってエントランスに入ると、すぐ右手にカフェスペース
カフェの反対側は物販スペース。立派な梁が剥き出しになっていて、開放的
物販スペースの奥に進むと個室があります。呉服などを保管していた木蔵を改装して商談等に利用可能で、予約すれば個室としても使用できるとのこと ※有料
どこにいても眺められる中庭。四季折々で表情を変え、常に明るい日差しと癒しを店内に取り入れてくれます
中庭を抜けると別棟が。かつて住み込みの職人たちが食事を作る厨房だったところは、今はギャラリースペースとして使用されています
井戸と「おくどさん(かまどのこと)」がそのまま残っていて、当時の呉服職人たちの生活を感じます
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かき氷に匹敵する夏スイーツ「水車厘(みずぜりぃ)」登場!
そんな静かでゆとりある店内では、カフェ限定のメニューもあるので、訪れたらチェックしておきたいところ。スタッフにおすすめを聞くと、暑い京都にピッタリのひんやりメニューの名前が挙げられました。
中庭を眺められるソファー席がおすすめです
こちらが今回紹介する「水車厘(みずぜりぃ)」。純度の高い京都府の天然水をゼリーにしたもので、シロップとすだち果汁or黒蜜をかけていただきます。水のゼリー?と最初は半信半疑でしたが、驚くほど美味しく感じます。
つるんと喉越しよく、すぐに身体に馴染み、浸透するような不思議な感覚です。かき氷は身体が冷えすぎて苦手…という人にもぴったり。水車厘(みずぜりぃ)はほどよく暑さを沈めてくれるものかもしれません。
涼しげな見た目だけでも涼を運んできてくれそう
もちろん、かき氷も見逃せません。「然ノ氷」は焙じ茶と宇治抹茶の2種類。焙じ茶のかき氷は珍しいのでチェックしてください!
6月30日までの期間限定「焙じ茶」
画像提供:株式会社然花抄院
9月中旬までの期間限定「宇治抹茶」
画像提供:株式会社然花抄院