シンボルツリーはニオイシュロラン(コルディリネ)で
寒さに強いニオイシュロラン。
植栽で海に近い南国イメージを演出。
デザインウォールの隣には、エントランスへと誘うシンボルツリーのニオイシュロランが植栽されています。ニオイシュロランの足元には、えんじ色やキャラメル色のヒューケラ、ドライガーデンに似合う細長い葉の植物などが植えられ、輝くような白い玉砂利が下草の植栽を引き立てます。湘南海岸から2キロも離れていないという立地条件にふさわしい、南国イメージが伝わる植栽ですね。
ニオイシュロランは別名コルディリネ・オーストラリスとも呼ばれ、ニュージーランドを原産とする常緑樹です。南国風の印象ですが、意外と寒さに強く、雪が積もらない地域であれば地植えができます。日当たりがよい場所、または明るい日陰を好みます。ニオイシュロランはドラセナと間違われるケースもよくありますが、ドラセナはアジアやアフリカなどの熱帯地方に分布する常緑樹で、別種。50種類ほどが知られるドラセナは、観葉植物としてなじみ深く、「幸福の木」ともいわれています。
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ウッドフェンスの向こう側にウッドデッキのお庭が
ウッドデッキでは縁側のようにくつろぐこともできる。
ウッドフェンスの奥にはウッドデッキの庭が。フェンスがある道路側はウッドデッキを広く取り、住宅沿いは縁側のように腰掛けて使うこともできるよう工夫されています。
地植えの庭の植栽の管理が大変な方は、このようにウッドデッキを広く取って地面のスペースを調節すると、管理がしやすくなります。また、ガーデンセンターなどで鉢植えの植物を購入し、ウッドデッキやフェンス際に置いて庭を飾るのも一つの方法。鉢植えは土が乾燥したままでは植物が枯れてしまうので、水やりが必須ですが、移動ができるのが大きな長所です。気温の変化や植物が好む環境に応じて室内に取り込んだり庭に出したりすれば、寒さに弱い植物なども枯らさずに育てられます。
鉢植えの水やりのコツは、毎日少しずつ水をあげるのではなく、一度にたっぷりと水をあげ、土が乾燥したら、またたっぷりと水やりをすること。根腐れを防いで元気に育てることができますよ。また、株元の地面だけでなく、時々は葉にも水をかけるとよいでしょう。葉の汚れやハダニの対策になるだけでなく、気孔をきれいにして蒸散しやすくすると、庭に涼しい空気をつくることができます。興味のある方は植物の蒸散作用で調べてみてくださいね。