文具のとびら編集部
東京・新宿区若松町で60年近く紙卸業を営む富国紙業は、紙好きのためのスペース「FUKOKU PAPER SALON」を2024年6月3日にオープン。6月21日、22日には、オープン記念イベントを行った。
オリジナル商品も販売
富国紙業は、1965年の創業以来、封筒、名刺、ペーパーバッグなどを中心に紙製品を取り扱っているという。「まだ、茶色や白い封筒しかなかった時代に、私の父が封筒に使える色紙を初めて提案しました」と加藤久美子社長。
BtoB向けにビジネスを展開している同社だが、5年前からオリジナルブランド「WRAPALLET(ラパレット)」を展開。一般ユーザーに向けて同ブランドのペーパーアイテムを訴求している。「FUKOKU PAPER SALON」では、同ブランドのアイテムを購入できるショップに加え、紙の見本帳やサンプルをずらりと並べている。
「WRAPALLET」のアイテムを販売
ずらりと並ぶ紙の見本帳も閲覧できる
「ショールームとショップの中間という位置付けで、紙好きな人たちが集う“ペーパーサロン”にしました。紙のことで困っている方がいたらここで探してもらって、そうでなくても“何か面白い紙はないかな”と探してもらえればうれしいです。これから紙の価値が変わっていくと思うので、紙の新しい価値が創造できるようなプラットフォームにしたいと思っています」(加藤社長)。
製紙メーカー各社の紙のサンプルをファイリングしており、こちらも閲覧可能。このほか、レーザー加工やくるみ製本など、同社と付き合いのある業者のサンプルも展示。
紙のサンプルは各社の個性的な紙が揃っている
「WRAPALLET」のアイテムだけでなく、端紙を利用したカット紙を「ペーパービュッフェ」として、ビニール袋に詰め放題で販売。通常はA4サイズで販売しているが、オープン記念イベントでは名刺サイズのカット紙を「ミニペーパービュッフェ」として販売した。
「いろんな人にもっと紙を使ってほしいと思っているので、『FUKOKU PAPER SALON』をクリエイティブな場にできたら」と話す文具プランナーの福島槙子さんは、以前からファンだったという「WRAPALLET」の製品プロデューサーを務めている。写真の「PALLET TRAY」は、組み立てるとトレイとして使えるアイテム。以前から販売してもので、「私も好きなアイテムで、もっとかわいいものを作りたいと思いました」と福島さん。既存の「PALLET TRAY」はノンカラーだが、福島さんプロデュースのアイテムはカラフルに。さらに、スタッキングして使えるように、3つのトレイ(うち2つはミニサイズ)をセットしているのも特徴。「月明かりの書斎」と「陽だまりの窓辺」という、セットされているカラーのイメージに合わせてネーミングした2種類をラインアップ。
■所在地:東京都新宿区若松町38-18 富国ビル2F(東西線 早稲田駅から徒歩5分、都営大江戸線 若松河田駅から徒歩7分)
■営業時間:13:00〜16:00(月〜金/土日祝は定休日)
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