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●東京屈指の“ハンバーグ激戦地”として知られる池袋で、“絶品”と誉れ高い至極のハンバーグを味わえる名店に行ってきた。

 東京・池袋といえば、ご存知のとおり、駅から徒歩数分以内に飲食店がごった返し、しかも美味しいお店がたくさん軒を連ねています。そして実は、池袋はハンバーグの名店が多いエリアとしてハンバーグ界では有名な街でもあります。

 そんな池袋の“ハンバーグ・レベル”を一気に押し上げた、とも言われるお店が、JR池袋駅東口を出て歩くこと10分ほどの場所にあります。それが絶品と名高いハンバーグを出す洋食レストラン『キッチンOh! Way』です。


『キッチンOh! Way』はJRほか池袋駅東口から徒歩約10分の場所にあります

 創業は今から19年前の2005年。お店のInstagramによれば、昔の“月9”枠ドラマ『ランチの女王』(2002年)を観て感動した店主が、「自分も素敵な洋食店を作りたい」と一念発起して調理師免許を所得。老舗洋食レストラン『つばめグリル』での修業を経てオープンさせたとのこと。ちなみに「Oh Way!」とはご主人の名字・大上さんにちなんでいるそうです。

 今回は、その『キッチンOh! Way』の「ハンバーグ」の魅力をご紹介したいと思います。

人気No.1の「牛すじシチューかけハンバーグ」とは?


『キッチンOh! Way』のランチメニュー

『キッチンOh! Way』にはたくさんメニューがありますが、人気No,1メニューは、黒毛和牛のハンバーグに牛すじシチューかけた「牛すじシチューかけハンバーグ」です。ランチは、このメニューを含めてすべて1100円(ライスorパン付き)でいただけます。手間ひまをかけ、高級素材を使用しているのに、この値段はかなり良心的だと思います。


家庭的な雰囲気の店内

「牛すじシチューかけハンバーグ」を注文し、待っている間に店内を見回してみると、たくさんのポスターが貼られていて、その中に店主が店をオープンすることになったきっかけのドラマ『ランチの女王』のポスターを発見。美味しそうにオムライスを食べていた主人公役(故・竹内結子さん)の満面の笑顔が思い出されます。

 ほどなく、ハンバーグが湯気を立てながら運ばれてきました。まさに「Oh!Waaaay!」と声を上げそうになるくらい、見るからに美味しそう!


「Oh!Way風 牛すじシチューかけハンバーグ」(ランチタイム1100円、ライスまたはパン付き)

 ふっくらとしたハンバーグ。そこにたっぷりの牛すじシチューがかかっています。付け合わせはジャガイモとニンジン、トマト。上にのったクレソンが彩り鮮やかで、心がウキウキしてくるような、そんな一皿です。

 さっそくハンバーグにナイフを入れてみると、ふわっと湯気を上げながら、肉汁したたる断面がお目見え。


ふっくらしたハンバーグを切ると、再び湯気がふわっと上がります

 ハンバーグを一口食べてみると、ふっくらやわらか。しかも柔らかいだけでなく、牛ひき肉は肉々しい粗さも兼ね備えています。繊細さと荒々しさの両面から、肉の旨みが跳ね返ってくる、そんなイメージ。この“絶妙”としか言いようのない肉の仕込み加減がすごい!

 そしてたっぷりかかった牛すじシチューの旨さときたら……! ハンバーグの味わいを、天まで押し上げるような勢いです。いやはや、これは美味しすぎます。美味しすぎて、ハンバーグひと欠片でライスを全部平らげてしまいそうです。

 しかも、このハンバーグの感動ポイントはまだあります。同じプレートにのった他の料理です。そう、付け合わせにも一切手抜かりがないのです。例えば皮付きのジャガイモは、ほんのりバターが染み込んでしっとりホクホク。ポテトの甘みが広がります。


ほんのりバターが染み込んだじゃがいも

 さらにニンジンのグラッセ。太めですが、やわらかく火加減バッチリ。ニンジン本来の甘みと適度なバターのコクで、これも最高に美味しいです。このほかに湯むきされたトマトやクレソンも添えられていて、合間にかじると、口の中がさっぱり。改めてまたハンバーグを食べると、その美味しさがひと回りもふた回りも大きくなって返ってきます。

まとめ


太いニンジンのツヤツヤ、グラッセ

 一皿の中にまったく無駄な要素がなく、しかもどれもこれも相乗効果で美味しさが加速する計算され尽くした構成なのです。ただでさえハンバーグが美味しいのに、副菜など何をどこから食べても嬉しい&楽しい。食べる人は、まさに“ランチの女王”のような笑顔になれるはず。

 というわけで、まだ『Oh!Way』のハンバーグを食べたことない方はぜひ。最高ですよ。

●SHOP INFO

店名:キッチンOh! Way

住:東京都豊島区東池袋2丁目57−2 コスモス東池袋
TEL:03-5951-3665
営:11:30〜15:00、18:00〜21:00
休:月曜

(撮影・文◎土原亜子)