自然との“共生”が生む化粧品で新たな美容習慣へ

化粧品の世界でも、環境への配慮はもはやスタンダード。不要とされていたものから価値あるものを生み出す“アップサイクル”や、製造過程の透明性を高めた “クリーン処方”の最新事情をレポート。見た目のみならず、心の美しさまで高める、新たな美容習慣へ切り替えるなら、今。

BAUM

オーク材と「ひのき水」で “樹木とともに生きる”

循環する資源の象徴である、“樹木”を大切にし続けている「BAUM」。2020年のデビュー時には、木製家具メーカーの「カリモク家具」とのコラボレーションで注目を集めた。家具をつくる過程で生じるオーク材の端材を再利用して、モダンなパッケージをデザイン。ひとつひとつ木目と色合いが異なり、経年変化によって愛着が湧く、というこれまでの化粧品とは異なる世界観が魅力だ。今年の春は、人気アイテムの化粧液がリニューアルし、独自の「ひのき水」を原料として採用。四国の森でひのきをチップ化し、「ひのき水」を抽出して製品に配合することで、より健やかな肌を目指せるように。まるで森林浴をしているような香りは、お手入れのたびに深い癒やしの時間へと誘う。店頭ではオークとひのきの苗木を育て、毎年各600本ずつ植樹することで地球環境への還元を目指すのだという。スキンケアをしながら、自然の循環に思いを巡らせてみたい。

「ひのき水」でうるおいをたっぷりと抱え込む肌へ。


<上・左から>BAUM ハイドロ エッセンスローション n 150mL ¥7,150、2層タイプのエッセンスオイルで、ふっくらしなやかな質感を叶える。同 モイスチャライジング オイル n 60mL ¥8,800 /ともにBAUM

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ゲラン

自然とともに育む老舗フレグランスメゾン

数々の名香を世に送り出してきた「ゲラン」は、環境への取り組みでフレグランス界をリード。直近の「アクア アレゴリア」シリーズでは、初めてビーツ由来のオーガニックアルコールを使用。ボトルの美しさはそのままに、一部をリサイクルガラスに置き換えつつ、フランス国内で製造することで温室効果ガスの排出量削減も達成。環境負荷を減らす香りの抽出方法を開発し、フレグランスでは少ないリフィル対応も手掛けるなど、トピックには事欠かない。ラグジュアリーさ、香りの豊かさはそのままに、一歩ずつ着実に環境対応を進める姿勢は、次世代のメゾンのあるべき姿を体現している。ブランドを象徴する「ミツバチ」の保護活動も10年以上継続中。この春には、パリ近郊にある自然豊かなミリエール渓谷と提携し、生物多様性に溢れる美しい庭園が生まれた。6月からは一般公開がスタート。パリに訪れる際には、「ゲラン」らしい豊かな“楽園”をぜひ体感してみて。

世界中の美しい庭園を描いた「アクア アレゴリア」。新作はこの上なくカラフルな花々のブーケ。


ゲラン アクア アレゴリア フローラブルーム(オーデトワレ)75mL ¥14,960/ゲラン

液漏れすることなく簡単に充填できるリフィルも揃う。


ゲラン アクア アレゴリア フローラブルーム(オーデトワレ) 200mL(リフィル)¥24,640/ゲラン