化粧品の世界でも、環境への配慮はもはやスタンダード。不要とされていたものから価値あるものを生み出す“アップサイクル”や、製造過程の透明性を高めた “クリーン処方”の最新事情をレポート。見た目のみならず、心の美しさまで高める、新たな美容習慣へ切り替えるなら、今。
bobe
“彩りあるクリーンビューティ”が好奇心を刺激
昨年デビューしたスキンケア&メイクアップブランドの「bobe」。特にスキンケアは、製造過程や処方における透明性を重視する、クリーンビューティの考え方を重視。化粧水は従来捨てられていたトラフグの皮から抽出したコラーゲン、ペルーのパッションフルーツジュース工場から出た果実の搾りかす由来の果実油を使用するなど、不要とされていたものに価値を見出している。メイクアップラインは、グリーンやブルーなどのカラフルな色揃えに、SNSを中心に人気を集めるディレクターのMAI氏の感性が光る。自然や他者と共存し、日常に楽しみと彩りを添えるラインナップは、美容のパラダイムシフトを予言するかのよう。
トラフグのコラーゲンを発酵させた成分を配合。
bobe スキントナー 200mL ¥3,960/bobe
環境負荷の低減を目指した農法で栽培された、アップサイクル原料のレモンバームエキスがキー成分。
bobe クレンジングオイル150mL ¥3,960/bobe
初夏の木々と太陽を思わせるグリーンとゴールドが 眩しい。
bobe プレスドアイシャドウ 402 ¥2,420/bobe
マットブルーでモードな目元へ。
bobe カラーマスカラ 103 ¥2,970/bobe
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THREE
未利用のレモン果皮をクレンジングバームに活用
2009年の創業以来、「THREE」のDNAには環境保護の精神が深く刻み込まれている。主要な原料は極力国産のものを使い、アップサイクルをいち早く実践しながら、オリジナリティ溢れる原料開発に取り組んできた。5月に発売された「バランシング クレンジング バーム」では、果汁を搾り取った後に残る果皮から精油を抽出。未利用資源を見事に生まれ変わらせて、くすみがちな肌をすっきりと心地よく整えるクレンジングを生み出した。蒸留所は廃校となった校舎を活用するなど、細やかな配慮も見逃せない。日々の暮らしや食事と似た発想で、“土地のもの”を活かして取り入れるということを、洗練された化粧品の世界で実践している稀有なブランドなのだ。
植物オイルと精油、天然クレイで構成されたクレンジングバーム。くすみ印象の元となる毛穴の汚れをほぐしながら一掃。
THREE バランシング クレンジング バーム 90g ¥4,840/THREE