ロベリアの増やし方は?
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【種まき】
種まきするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。
ロベリアの種まき適期は3〜4月か9月下旬〜10月頃です。種まき用のセルトレイに市販の草花用培養土を入れ、1穴あたり1〜2粒ずつ播きます。覆土はせずに、浅く水を張った容器にセルトレイを入れ、底から水を吸わせましょう。乾燥しないように管理し、発芽後は日当たりがよく、風通しのよい場所に置いてください。本葉が10枚ほど揃ったら、黒ポットに植え替えて育苗します。ポットに根が回ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。
【株分け】
多年草のロベリアは、株分けで増やすことができます。
多年草のロベリアの株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りを図ります。株分けの適期は3月頃か11月頃です。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直します。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。
【挿し芽】
多年草のロベリアは、挿し芽で増やすことができます。挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。たくましいですね! 植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、多年草のロベリアは挿し芽で増やせます。
挿し芽の適期は、6月頃か10月頃です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。セルトレイを用意して新しい培養土を入れ、水を入れて十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。根が回ってきたら黒ポットに鉢上げして育苗し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。
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花壇はもちろん鉢植えやハンギングバスケットでも楽しめるロベリア
4〜6月の開花期には、華やかな姿を見せてくれるロベリア。特に一年草のロベリアは草丈が低く、ほかの植物と合わせやすいので、ここでは一年草のロベリア・エリヌスの利用の仕方についてご紹介します。
春から初夏にかけての花壇を彩るロベリア
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一年草のロベリアは人気が高く、庭やベランダに取り入れやすい花苗です。草丈は10〜20cmと小さめなので、花壇の前面や縁取りに向いています。こんもりと茂り、花つきがよく茎葉を覆ってしまうほどに咲くので、色の塊となって目に飛び込んできます。そのため、列植すれば主役となってダイナミックな景色をつくってくれますよ!
鉢植えやコンテナの寄せ植えはもちろん、ハンギングにも向くロベリア
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一年草のロベリアは草丈10〜20cmで、鉢植えやハンギングバスケットに植えてもコンパクトにまとまるので重宝します。一つひとつの花は小さいので、摘心せずに華奢な姿に仕立てて脇役として利用するのも一案。また、冴えたブルーの花色は草花の中でも珍しいので、寄せ植えにインパクトを与えるのにも一役買ってくれます。