小エビのようなユニークな形のカラフルな花が愛らしいコエビソウは、メキシコ原産の植物です。日本とは遠く離れた南米の花は、どんな特徴を持っているのでしょうか。この記事では、コエビソウの基本情報や特徴、名前の由来や花言葉、品種、育て方など、幅広く解説します。
コエビソウの基本情報
Fabrizio Guarisco/Shutterstock.com
植物名:コエビソウ
学名:Justicia brandegeeana
英名:Mexican shrimp plant、shrimp plant、false hop
和名:コエビソウ(小海老草)
その他の名前:ベロペロネ
科名:キツネノマゴ科
属名:キツネノマゴ属
原産地:メキシコから中央アメリカ
分類:常緑性低木
コエビソウの学名はJusticia brandegeeana(ジャスティシア・ブランデジーアナ)。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の低木で、旧属名のベロペロネの名で流通することもあります。原産地はメキシコから中央アメリカで、寒さにやや弱い性質を持っているため、冬は鉢に植えて暖かい場所で越冬させる必要があります。ただし、耐寒温度は3℃ほどなので、関東以南の太平洋側など温暖地なら、凍結に注意すれば戸外での越冬も可能です。
コエビソウは常緑性の花木ですが、やや寒さに弱く、日本では冬に地上部が枯れることもあります。樹高は自生地では2mほどに達するようですが、日本ではそこまで大きくはならないようです。鉢栽培におさまる程度の1m以内に剪定し、樹高をコントロールするとよいでしょう。
(広告の後にも続きます)
コエビソウの花や葉の特徴
Robert Buchel/Shutterstock.com
園芸分類:庭木
開花時期:5〜10月
樹高:0.3〜2m
耐寒性:やや弱い
耐暑性:普通
花色:赤、黄、白
コエビソウの開花期は5〜10月です。15℃以上を保つことができれば、一年中開花を楽しめます。花色は、赤、黄色、白。コエビのような花は、じつはほとんどが苞で、鱗のように重なりあってコエビのように歪曲して花序をなし、実際の花はその隙間から細長い花弁を覗かせます。苞と花のサイズは7〜10cm。コエビソウの葉は先端がとがった楕円形で、長さは5〜8cmです。