「クセ活」という考え方に目からうろこ
扱いきれない髪形ではありましたが、美容院で思い切ってクセを生かした髪形にしてもらったことは、マイナスではありませんでした。自分のクセがどんな感じに出るのか、はっきりとわかったからです。
それからもSNSをあさっていると「クセ活」という考え方を発見。私と同じようなクセ毛に悩む人たちが、カールをきれいに出す方法やおすすめのスタイリング剤などを紹介していました。これらの情報を参考にしながら、「ドライヤーはほとんど使わずに自然乾燥にする」「寝るときは、摩擦防止にシルクのナイトキャップを被って寝る」「シャンプーは2~3日に1回で、ほかの日は湯シャン(シャンプーを使わずに、お湯かぬるま湯で頭皮を洗う洗髪方法)にする」といったことを生活の中に導入。
すると、徐々に自分の髪が扱いやすくなってきました。そして、自分らしい納得のいくヘアスタイルもわかるようになってきたのです! さらに美容師さんにも、「ここのボリュームを減らして欲しい」「こんなシルエットにしたい」など、伝えやすくなりました。
それからは、毎日のお手入れがとてもラクになりました。梅雨の時期になると、毎日思うようにスタイリングができずテンションが下がっていましたが、それも気にならなくなったのです。さらに、私の遺伝を受け継いだと思われるクセ毛の10歳の長女が、自分の髪を好きになってくれるうれしい出来事も! 娘と同じ年齢のころから髪にコンプレックスを抱き、クセを隠してきましたが、クセ毛を楽しんでいる今の私を見て「クセ毛でよかった」と言ってくれたのです。この言葉が私にとってなによりうれしい変化となりました。
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まとめ
今までクセ毛をコンプレックスと捉え、隠そうとばかりしてきた私ですが、逆転の発想で生かすことを考えると、とても扱いやすくなり気持ちもラクになりました。もっと早く挑戦してみればよかったと後悔もあります。ですが、この先10年20年と、縮毛矯正やヘアアイロンを続ける必要もなくなり、今まで抱えていたモヤモヤしたものがなくなりました。
これからは加齢による変化で髪質の衰えを感じるかもしれませんが、少しでも髪への負担が減ったことは自分へ安心感を与えてくれました。また自分の挑戦により、子どもがクセ毛にコンプレックスを感じなくなったことも、うれしい副産物でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/もふたむ
著者/島野 ふじこ
アクティブな夫と4人の子どもと6人家族。最近はキャンプやプール、スキーなど家族で楽しむのが大好き。