ロイヤルアスコット2024、英国王室の「いとこコーディネート」に注目!

2024年6月18〜22日(現地時間、以下同じ)、英国王室主催の競馬イベント、ロイヤルアスコットが英ロンドン郊外のアスコット競馬場で開催され、ロイヤルファミリーが集結。チャールズ国王の妹アン王女の長女ザラ・ティンダル(43歳)と弟アンドルー王子の次女ユージェニー王女(34歳)が仲良く、初夏にぴったりなパステルカラールックを披露し、話題を呼んだ。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。

ユージェニー王女とザラ・ティンダルはロイヤルアスコットで、初夏のパステルカラーコーディネートに新しい息吹を吹き込む

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ウィリアム皇太子のいとこにあたるこの2人は、ロイヤルファッションに新たなカテゴリー「いとこコーディネート」を作り出した。

6月15日からの1週間は、ロイヤルファッションの祝宴として歴史に残るだろう。まず、6月15日、国王の公式誕生日を祝う式典、トゥルーピング・ザ・カラーでキャサリン皇太子妃の意味深い登場があった。そこで彼女は国王の戴冠式のときに披露したジェニー・パッカムの白いドレスを再利用したのである。

そして、6月17日、ユージェニー王女はタイムレスなリトルブラックドレスで国際的なファッションアワードに出席。そしてもうひとつ大事なことといえば、ユージェニー王女とザラ・ティンダルは、6月18日火曜日に開幕したロイヤルアスコット2024に、威厳あるドレスコードを守りながら、さりげなくリンクしたコーディネートで登場した。

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詳しく知らない人のために説明すると、ロイヤルアスコットとは英国の君主(今回はチャールズ3世とカミラ王妃)が毎年6月の5日間、ロンドン郊外のアスコット競馬場で開催する競馬レースのことである。約30万人の観客がレースとそれに伴うファッションを見にやってくる。会期中は毎日、王室メンバーがレース会場へと向かうロイヤル・プロセッション(午後2時に王室メンバーが馬車に乗って入場する)が行われ、ロンドン社交界の大勢が出席し、通常は多くの素晴らしいドレスとアイコニックなハットを見ることができる。(王族をはじめ招待客のみが利用できるエリア、ロイヤル・エンクロージャーは厳格なドレスコードがあることでも知られている)

今年の参加者の中で、ファッション関係者を興奮させた最初の人物はユージェニー王女だった。彼女はツイストしたネックラインと流れるようなスカート部分が特徴的な、「ダイアン・フォン・ファステンバーグ」のパステルグリーンのドレスで登場。軽やかなドレスのフレッシュな花のようなエネルギーを引き立てるために、お気に入りのシューズデザイナーの1人であるアクアズーラのリボンをあしらったパンプスを着用。「エミリー ロンドン・ヘッドウェア」のフラットなハットを斜めにかぶり、大きなシャクヤクのヘアクリップという計2つのヘッドアクセサリーを付けた。

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ロイヤルアスコット初日のファッション競争に勝利した王族(というより王族に近しいメンバー)はユージェニー王女だけではなかった。馬術家でオリンピック選手、ユージェニー王女のいとこでもあるザラ・ティンダル(エリザベス女王の孫だが、貴族の称号は持たない)は太陽の光のような明るいミディ丈ドレスで、ロイヤルアスコットスタイルに仕上げた。同時にそれは、なにげなくユージェニー王女のコーディネートとリンクしていた。

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ザラのルックの主役は、トップス部分がセミシアーなブラウスで、ボリュームのあるパフスリーブの「ローラ・グリーン」のイエロードレスだ。斜めにかぶった「サラ・カント」のゴールドのボーターハット(カンカン帽)と「エミー・ロンドン」のヌードカラーのポインテッドトゥパンプスで、全身ワントーンでコーディネートした。パステルカラーの色合い、似たような形の帽子、そして現実的でありながらエレガントでもある靴との相性において、王室のいとこたちはこの日、スタイルの波長が同じかのように見えた。

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ロイヤルアスコットは6月22日まで開催され、会期中、ロイヤルファッションの素晴らしい瞬間をもっと見られることに期待が高まっている(記事が公開された6月19日時点)。ユージェニー王女の姉ベアトリス王女(35歳)は、ロイヤルアスコット初日は出席せず、人工知能についてのパネルディスカッションに参加するため、広告業界のサミットであるカンヌ・ライオンズ(仏・カンヌで行われる世界最大級の広告賞)へ向かう途中、控えめな旅をしていた(移動にエコノミーを利用して話題を呼んだ)。もし妹のユージェニー王女とコーディネートすることになっても、ロンドンからわずか数時間の距離だ。

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ベアトリス王女とユージェニー王女は、それぞれのスタイルを輝かせながら、(姉妹の)統一感を見せることを得意としている。先日のガーデンパーティー(5月21日、ウィリアム皇太子が主催し、バッキンガム宮殿で行われた)のドレスを例にとると、新鮮な春の花々をそれぞれの方法で表現していた。ベアトリス王女は鮮やかなピンク、ユージェニー王女は柔らかなクリーム色だ。

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ロイヤルウォッチャーたちは、同世代ロイヤル、ベアトリス王女、ザラ、ユージェニー王女の3人を(今回のロイヤルアスコットで)あと数回見ることができるかもしれない(ザラは6月18〜20日、ユージェニー王女は6月18、19日、ベアトリス王女は6月19、21日に出席した)。

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キャサリン皇太子妃はがん治療の中、6月15日のトゥルーピング・ザ・カラーでは(バルコニーで)チャールズ国王の側に並んで立つほど元気だったが、英サイト『GB News』は、今年のロイヤルアスコットにキャサリン皇太子妃は出席しないと報じている(結果、出席していない)。彼女が最後にこのイベントに出席したのは2023年のことで、アレキサンダー・マックイーンのまばゆいほど真っ赤なドレスをまとっていた。来年はロイヤルファミリー全員そろっての出席と、そろってドレスアップした姿を期待したい。

※(  )内は編集部注

translation & adaptation: Akiko Eguchi

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