人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。
喉の出っ張りが気になり総合病院を受診した和田さん。「甲状腺にできた腫瘍が原因」と診断され、腫瘍を取る手術を受けました。術後、さすがに心細かった和田さんですが、待合室を間違えて行方不明騒動を起こした夫は、現れたかと思うとさっさと帰ってしまいました。その後、看護師さんから……。
いくつになってもエチケットは大事
付き添いに来ていた夫が去った後も、ベッドで安静にし続けること約4時間。入院室にやってきた看護師さんから予想もしなかったことを告げられました。それは……。
「コンビニでお昼を買って来てください」
言われた瞬間、すぐには言葉の意味がわかりませんでした。
今朝、甲状腺を半分切除する手術をしたばかりの私。今日はずっとベッドで安静にして、痛みと闘いながら過ごすのだろう、と当然のように思っていたのです。
ところがまさかの「コンビニで買い物」。私と前後して手術した人たちとゾロゾロ連れ立って、病院内にあるコンビニへパジャマのまま向かいました。
問題はここからです。
コンビニのレジの方がチラチラ私のほうを見ている……、なぜ?
不思議に思ってふと自分の胸元を見ると、傷口から伸びたドレーン(管)を伝って、首からぶら下げたビニールバッグに鮮血がポターリポタリ……。これはグロい!
何も考えず、ベッドで寝ていたときと同じ格好で買い物に来てしまった……。
いくつになっても、どこにいてもエチケットは大事。
それ以降は、買い物に行くときはビニールバッグを服の中に隠すようにして行きました。
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病院内のコンビニとはいえ、首から下がっているビニールバッグに鮮血! そんなお客様が現れて、レジの方も相当びっくりしたでしょうね(苦笑)。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/和田 フミ江(46歳)
イラストレーター・漫画家・二児の母。女偏差値43。極度の運動不足・シミ・シワ・白髪・腰痛・片頭痛などなど問題山積みで、ネタに困る気がしない。「ステキなおばあちゃん」を目標に、これから頑張りたい! 雑誌『フォアミセス』で「朝子のムジカ!!」連載中。