はたち。
20代。
将来がキラキラと輝き、何ともうらやましい響きです。お金は貯めることができても時間は貯めることができないよ。今を大切にしてね。とアドバイスしながらも、彼らがこれからどのような不確定な要素と向き合うのか、少し心配になることも。
保険は四角、貯蓄は三角
今回のテーマは「20代の保険」。20代に限らず、「保険は四角、貯蓄は三角」という考え方を参考にしてほしいです。
保険は三角
上の表を見ながら説明しましょう。
貯蓄は少しずつ右肩上がりでふえていくかもしれませんが、なかなか一気にふえてはくれません。特に20代の方は貯蓄があまりできず、日々の生活で精一杯という人も少なくありません。上表右の三角形が貯蓄の姿です。
一方、保険は加入したと同時に大きな保障がスタートするため、安心感につながります。加入するとほぼ同時に全額保証されるため、上表の四角形が保険の姿を現しています。
ですから、貯蓄をふやしつつ、貯蓄ではすぐに対応することが難しいものを保険にお願いするという発想です。
自動車保険
【画像出典元】「iStock.com/baramee2554」
車に乗る人の多くが自動車保険(任意保険)に加入していますが、それはまさにこの発想です。万が一、人に被害を与えた場合、数千万円~数億円といった金額を賠償しなければなりません。このリスクは安全運転をしていても、ハンドルを握っている限り想定されるリスクであり、貯蓄では対応が難しいため、保険に頼るべきでしょう。
総じて20代は死亡、入院のリスクは低いため、そもそもそれほど保険で備えるような状況にないと言えます。また、20代前半の方は独身で過ごしている人が多く、死亡した場合、配偶者や子どもの将来を心配する必要もありません。また、入院も短期化していることもあり、1週間から2週間程度の入院であれば、貯蓄でなんとかなりそうです。
入院女性
【画像出典元】「iStock.com/shironosov」
ただし、女性の場合は出産リスクや女性特有の病気にかかるリスクもあるため、そういった場合の備えとして医療保険に加入しておけば安心です。
また男女を問わず、ガンなど大きな病気に一度かかってしまうと、将来保険に加入できないリスクもあります。
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3:1で貯蓄優先!保険は予算を決めて
そこで、貯蓄を優先しながらも必要最小限の保険に入っておくということで、20代の場合は、「貯蓄3:保険1」(またはそれ以上)の倍率で検討してみてはいかがでしょうか。
つまり、毎月3万円貯蓄できるようであれば保険料は1万円以下として、その範囲内で必要性の高い保険に加入してください。「3:1」を最低限守ることで貯蓄(または投資)が優先され、効率的に資産形成ができますよ。
ちなみに私も、独身の時は死亡保障には入らず、月額保険料3000円程度の医療保険のみでした。万が一の場合は田舎の両親が葬式をあげてくれるし、入院リスクは低いと考えていましたが、それほど貯蓄も無かったので、安心のために最低限の医療保険に加入していました。結婚を機に、死亡保険やがん保障などを手厚くしたのを覚えています。
ぜひ、参考にしてください!