高いと「純保険料」が安くなる!「予定利率」
保険会社は集めた保険料を債券や株などで運用していますが、その収益の一部は純保険料を安くするために使われています。保険会社が契約者に対して約束する運用利回りが「予定利率」。予定利率の高い保険は、純保険料を大きく割引してあるのでお得です。
予定利率は、金融庁が出す「標準利率」を目安に設定されていて、景気のいいときは高く、不景気のときは低くなります。2017年は0.25%と史上最低の標準利率で、予定利率も最低水準に。
保険商品ごとに予定利率は設定できますが、どの会社でも資金の運用は投資のプロが行っているので、会社による差はあまりつかないようです。
つまり、純保険料はどこの会社の保険も変わらないといっていいでしょう。
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保険料の差は「付加保険料」にあり。各社の「予定事業費率」で決まる
付加保険料
出典元:「PhotoAC」
保険業務の経費に充てられるお金が「付加保険料」です。付加保険料は、保険料全体に対する必要経費の割合である「予定事業費率」で算出されて、保険料に組み込まれています。会社や保険商品によって予定事業費率は大きく違うため、保険料に差がつく要因となっています。
インターネット経由で申し込みを受けるネット生保は、人件費や営業所の運営費などがかなり削減できます。予定事業費率を20~30%前後で抑えてあるので、営業所を持ち、募集人による対面販売が基本の大手生命保険会社の保険より、保険料をぐっと安くできるのです。
同じ保障を得るなら、ネット保険の方が保険料が安い傾向にあるようです。ではなぜ、付加保険料の高い対面販売による保険を選ぶ人がいるのでしょう?
対面販売の保険は商品選択などの際に相談ができ、申し込み時に安心できる、保険の種類や特約のバリエーションが多くカスタマイズできる、アフターフォローがいいというメリットで選ばれているようです。
保険料の安さと対面販売の安心感。それぞれの保険のメリット・デメリットをよく知って、自分にあった保険を賢く選んでくださいね。