有効な「先取り貯金」5つの方法
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財形貯蓄
財形貯蓄は企業が準備している制度のため、導入されていない企業でお勤めの場合は知らない人も多いと思います。
財形貯蓄はいくつか種類がありますが、共通しているのは給与の中から設定した金額を天引きしてくれる仕組みです。例えば毎月の手取り金額が25万円・財形貯蓄の設定金額が1万円とすると、給与の受取口座に実際に入金されるのは24万円です。設定した金額をコツコツと積み立てていきますが、塵も積もれば山となるというように、継続できれば大きな金額になる効果が期待できます。
また、貯まったお金を引き出す際は事務的な手続きが多いため、比較的お金を引き出しにくいといえます。そのため天引き貯金の効果は絶大といえるでしょう。ただ、今は財形貯蓄の制度を準備している企業が少なくなってきています。
銀行の自動振替サービスや目的別貯金
銀行によってサービス内容や名称が異なることもありますが、一般的には代表口座から事前に設定した日付と金額に従って、貯蓄預金や目的別貯金に自動的に振替されるサービスです。振替先の口座の残高はクレジットカードの引き落としや公共料金の引き落としなどには利用できません。ただし貯まったお金を引き出すのは、幸か不幸か簡単です。
クレジットカードを利用した投資信託の積立
クレジットカードを利用して投資信託の積み立て購入ができる、インターネット系の証券会社でNISAを活用するのもおすすめです。投資信託の積み立てに充てる資金をクレジットカードの利用代金として引き落としされるので、計画的に利用すれば先取り貯金のような効果が期待できます。デメリットとしては、マーケットの状況により資産価値が下がり、元本割れの可能性があることです。
クレジットカードを利用した貯蓄系の生命保険の活用
投資信託と同じく、クレジットカードで保険料が引き落とされる貯蓄系の生命保険や保険料の一部を投資信託で運用する変額保険の活用はいかがでしょうか?一生涯が保障され、解約時には解約返戻金が受け取れる終身保険や満期保険が受け取れる養老保険などがおすすめです。注意点として、生命保険は早期に解約すると払い込んだ保険料を割り込むことが挙げられます。
iDeCoの活用
老後資金を準備する方法として人気があるのがiDeCoです。制度の目的が自分で準備する老後資金なので、積み立てたお金を自分で使えるのは60歳以降です。また途中で解約もできません。そのため、老後資金をしっかり貯めることができます。
またiDeCoの掛金は全額が所得控除の対象なので、所得税や住民税などの軽減効果が期待できます。
給与から先取り貯金や先取り投資に向いている方法をいくつか紹介しましたが、個人的には財形貯蓄があれば必ず利用すると良いと思います。また投資信託の購入や生命保険の保険料の支払いはクレジットカードを利用する方が良いでしょう。クレジットカードであれば、カードの利用代金として引き落としがかかるので、先取り貯金の効果が期待できます。
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お金の増えやすさと引き出しにくさを比較
コインの入った3つのボトル
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5つの先取り貯金について、お金の増えやすさと、お金の引きだしにくさのイメージについて比較しながら見ていきます。
財形貯蓄や目的別貯金は銀行の利率とほぼ同様なため、利息で増やすということは期待できません。ただし生活費などとは別の口座で管理することになるので、自制心がある人には良いでしょう。
Aさんのお勤め先に財形貯蓄があれば、その活用を一番に勧めます。ただ制度がないということであれば、クレジットカードで投資信託の購入や生命保険の保険料を払うという方法が良いと思います。
また、投資信託と生命保険を比較すると、生命保険の方が「手元にお金がないから取り崩そう」という気持ちにブレーキがかかりやすいと思います。生命保険は早めに解約すると払った保険料よりも少ない金額しか返金されず、さらに保険会社に連絡をしてから解約手続きを進めるというように、手続きが少々面倒なため、結果として解約しにくいという効果が期待できます。