40歳のころから健康診断の尿検査で、尿たんぱくの数値に異常が見られ始めました。正常値は「出ていない」という意味の「−」(マイナス)ですが、この年の健康診断では「少し出ている」を示す「+ −」(プラスマイナス)になっていたのです。ひどくはないものの少し出ている状態なのでとても不安になったのですが、あることで改善したのでそれについて紹介します。
健康診断で初めて尿たんぱくが出て不安に
尿たんぱくの数値に異常が見られるようになったのは40歳のときからだったと思います。年に1回ある会社の健康診断で、尿たんぱくの数値に「+ −」が付いていたのです。正常値は「−」なので、尿たんぱくが少し出ているという状態でした。今まではずっと正常値だったため、急に尿たんぱくが出るようになったことにとても驚いたと同時に不安になりました。ネットで調べたところ、尿たんぱくの値が「1+」になると慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)と診断されることもあるようです。
私は以前まで栄養士をしていたことがあり、重度の腎臓病患者向けの食事を考えていたことがあります。腎臓病は食事療法が必要な病気なので「たんぱく質の量を抑える」「塩分は少なめ」「足りないエネルギーは砂糖で補う」ことに気を付けて食事を作っていました。ご飯に入っているたんぱく質の量も抑えないといけないため、医療用の低たんぱく質ご飯を使うことがありました。腎臓病になるとおいしい普通のご飯も食べられなくなり、肉や魚も控えないといけなくなることを私はよく知っているので、一気に不安に襲われました。
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慢性腎臓病にならないために
以前通っていた栄養士養成学校で腎機能は一度悪化すると回復しないということを学びました。そのため「今後の健診でも尿たんぱくが出続けるかも」と考えて、これ以上悪くならない方法を探すために慢性腎臓病の本を購入して読んでみることに。
その本には、ひと昔前は安静第一が原則だったけれど、今は運動を推奨していると書かれていました。おすすめの運動がいくつか挙げられている中でウォーキングやサイクリングも良いと書かれていたため、私はウォーキングをすることに。本には週に4~5回、20分~1時間のウォーキングを推奨すると書かれていたのですが、私には40分が短くも長くもない時間で歩きやすかったので、ほぼ毎日40分ほどウォーキングすることにしました。
ウォーキングを始めた翌年41歳のときの健診では、尿たんぱくの結果は「+ −」。前年と同じで悪化はしていなかったので安心しました。ただ1つ変化があったのは血液検査の値であるクレアチニンです。去年はクレアチニンの値が高いことを示す「H」が付いていましたが、ウォーキングや筋トレを始めたためか下がって正常値に入っていました。本によるとクレアチニンとは腎機能の指標の一種だそうで、値が下がっていたのは運動が効いているのかもしれないと感じました。