国民民主党の玉木雄一郎代表が2024年6月27日、芸能人やスポーツ選手をめぐる「盗撮」問題について、Xで持論をつづった。
「直接法律で規制するのは表現の自由との観点で慎重にならざるを得ない」
芸能人のプライベートを週刊誌などが「盗撮」して記事に掲載する行為をめぐっては、25日にタレントの有吉弘行さんが「土下座しますし 芸能人の情報タレコミますし お金もある程度払います 命令、要求なんでも従いますので どうか家族の盗撮やめてください」とXで訴え、話題を集めていた。
有吉さんは「盗撮をして。一般人の写真を載せたり 生後数ヶ月の子供の写真に未成年の犯罪者みたいにモザイクかけてまで掲載。まあイヤでしょ」ともした。
これまでに掲載された記事では、有吉さんはもちろん、すでに芸能界を引退している妻で元フリーアナウンサーの夏目三久さんの姿も公開されている。3月に誕生した第1子については、全身にモザイクをかけられた状態の画像が公開されていた。
玉木氏は有吉さんの投稿を引用し、「芸能人やスポーツ選手にもプライバシーはあります」と指摘した上で、各種メディアに向け、独自のルールを設けるべきではないかとしている。
「紙メディアもそうですがネットメディアや記事を掲載するSNSやプラットフォーマーにおかれては、何らかの自主規制ルールを作れないものでしょうか。国会でも議論していますが直接法律で規制するのは表現の自由との観点で慎重にならざるを得ないので」
玉木氏の提言には、共感と納得の声が相次いでいる。法規制については現状ハードルが高いとしているが、過熱する「盗撮」を食い止めるには、法整備をはじめ多方面からのアプローチが必要なのではとする声も多い。
「何か指針みたいなものは出せないでしょうか? 常識とか性善説とか通用しない人たちもいますので、その人の人間性や道徳感に訴えかける方法も限界が出てきているように思います」
「プライバシーの侵害は明らかに表現の自由を濫用していますし、公共の福祉の観点からその濫用の解釈を法規制すべきと思います。自主規制で従うのは大手ですし、その大手も自分に都合の良いルールしか作れません」