中日が2024年6月27日の阪神戦(甲子園)で1-8と大敗を喫し、2連勝でストップした。この試合、悔やまれるのは初回の攻撃だった。
先制のチャンスを生かせず
カリステ、田中幹也の連打で無死一、二塁の好機をつくったが、立浪和義監督は3番の板山祐太郎に犠打で送らせず、強攻策を指示して左飛に。
続く4番の細川成也は空振り三振、5番の石川昂弥が三ゴロと先制機を生かせなかった。先発の梅津晃大が6回まで無失点で踏ん張り、0-0の投手戦が続いていた。
「村上から好機をなかなかつくれないことを考えると、初回の好機で走者を三塁に進めて圧力をかけた方がよかったと思います。前夜の試合で初回の好機を生かせなかったことが頭をかすめたかもしれませんが、立浪監督の采配に一貫性が感じられないのが気になります」(スポーツ紙デスク)
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投手陣の踏ん張りで持ち応えているが
26日の同戦も初回に全く同じ状況をつくっていた。
カリステ、田中の連打で無死一、二塁の好機を作り、板山はセーフティーバントで三塁前に犠打を決める。1死二、三塁として後続が倒れたため得点が入らなかったが、リズムよく好機を広げていた。
板山は小技をこなせるだけに、翌日(27日)も同じ場面で打席が巡ってきた時、犠打を予想する見方が多かっただろう。立浪監督は攻撃的な采配をふるったが、裏目に出る結果となった。
中日は15日のロッテ戦(ZOZOマリン)以降、8試合連続2得点以下と打線がつながらない。
貴重な好機を生かすためにベンチワークがポイントとなるが、機能しない場面が目立つ。
投手陣の踏ん張りで借金5に持ち応えているが、貧打が改善されなければパリーグで最下位に低迷する西武のように一気に借金が膨らむ危険性をはらむ。(中町顕吾)