人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。
甲状腺にできた腫瘍を取る手術を受けた和田さん。術後に許可が下りて、院内のコンビニに行くと店員さんの視線を感じます。なんと、首から出た血をためる袋が出しっぱなしで鮮血が丸見え! それからは、服の中に隠して出歩くようにした和田さんです。その後は至って順調でしたが……。
生々しい傷痕を目にして思ったこと
数日間の入院生活は至って順調で、「手術をした!」という感じはすぐ薄れていきました。しかし……。
首に貼られていたテープが透明のものに変えられ、鏡を見てギョッとしました。思っていたより大きな傷痕。しかも黒い糸で縫い付けられて腫れていたので、より目立って見えました。
実は手術するにあたり、傷痕についてはあまり気にしていませんでした。
私の母が同じように甲状腺を手術したとき、手術の痕を隠したいからとストールを巻いていたのですが、そのときも内心「そんなに気にしなくてもいいのに」と思っていました。
でも実際に自分の喉にある大きな傷を見たら急に人目が気になってしまい、夫にストールを持ってくるようにお願いしました。
ちなみに、退院後抜糸して少しすると傷痕はだんだん目立たなくなりました。でもそれまでの数カ月は、出かけるときはだいたいスカーフやストールを巻いていました。
多分周りの人はそこまで見ていないと思います。でもちょっとでも誰かの視線を感じると、「傷を見られたのかな」と感じてしまう……。
自分が同じ立場になってみて、手術後の母の気持ちがやっとわかりました。
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「そんなに気にすることないのに」ということが、実際に自分の身に起こると感じ方に変化が起きるとことってありますよね。
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著者/和田 フミ江(46歳)
イラストレーター・漫画家・二児の母。女偏差値43。極度の運動不足・シミ・シワ・白髪・腰痛・片頭痛などなど問題山積みで、ネタに困る気がしない。「ステキなおばあちゃん」を目標に、これから頑張りたい! 雑誌『フォアミセス』で「朝子のムジカ!!」連載中。