床の張り替えを考えています。小さい子どもがいるので天然の床材にしたいのですが、どんなものがオススメですか?家の中でかなりの面積を占めるし、そう何回も張り替えられないので、慎重に選びたいです。
Q1 天然の床材の色やかたさはどんな種類がありますか?
A1 お客様に素材を吟味して愛着の湧く家づくりをしてほしいという思いから、材木店にお連れしているので、今回も一緒に行ってみましょう。いつもお世話になっている『鷹野材木店』の鷹野さんと質問にお答えしていきます。
(鷹野)“木と共に生活する”ことをミッションに木材や建材を扱う仕事をしています!
小さいお子さんがいる場合、2つの考え方があります。1つは、キズがつきにくいかたい木にする。もう1つは、子どもの体に負担にならないようやわらかい木にするという考えです。一般的にかたいのは広葉樹でナラやバーチなど、やわらかいのは針葉樹でスギやヒノキ、マツなどです。針葉樹は成長が早いので、空気が含まれていて軽く、触り(踏み)心地がやわらかくてあたたかい。広葉樹は重厚感があり、実際にかたくて重いです。色に関しては、天然の色で濃い木ほどかたく、価格は高くなります。それでも最近はこだわりを持つ人が多く、希望される方は増えています。
(松山)リビングを針葉樹、子ども部屋や寝室を広葉樹にするなど部屋によって分ける方法もあります。ちなみに、色だけダークな雰囲気を出したいということであれば、色のついたオイルで染めることもできますよ。
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Q2 「無垢材はキズがつきやすいのでは?」というのが気になるところですが、実際のところどうですか?
A2 (鷹野)やわらかい分、キズはたしかにつきますが、修復の方法はあります。木は呼吸しているので、水分を含ませた布を当ててアイロンをかけると、たとえ深くついてしまったキズも浅くなり、繰り返すと気にならない程度になります。もし子どもが床に油性マジックをつけてしまったとしても、サンドペーパーで少し磨いてワックスをかければ大丈夫。手に負えない場合は、リペアのプロがいます。
(松山)ポリエステルではなくコットンの服を選ぶように、合板フローリングではなく無垢材を選んでほしいです。無垢材は“成熟社会の床材”なんです。同じ木目のものは世の中に1つもなく、それぞれが違う表情の1品モノ。それを丁寧にメンテナンスして長く使うというのは、家づくりにおいては特に重要なことだと思います。