「私は泣いてはいけない」「私は笑顔じゃないと嫌われる」など、自分自身を縛っている考え方はありませんか。ポジティブであろうとする姿勢は確かに素敵ですが、必ずしもプラスに働くとは限りません。その反動で心が折れてしまうこともあります。吉井奈々氏の著書『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、心が楽になるヒントを紹介します。

自分の「陰の部分」や「弱さ」を他人に見せてはいけない?

漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)
漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)
漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)
漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)
漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)
漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)

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「私は〇〇してもいい」…自分を受け入れる、許してあげる

ポジティブの呪いにかかっている人は一生懸命頑張って、自分を無理矢理ポジティブなほうに向けようとしてしまい、その反動で心が折れてしまうときがあります。

例えば「私は明るい性格だ」「私は笑顔でいたい」という一見ポジティブなイメージを自分に思い込ませる「アファメーション(自己暗示)」。

心が健康なときはそれがプラスに働いて目標達成できるときもあります。しかし、ポジティブの呪いにかかっているときにはそれがマイナスに働いてしまうことがあるんです。

マンガの中の美優の場合、「私は笑顔でいなくちゃいけない」「私は笑顔でい続けないと必要とされない、フラれてしまう」と思い込んでいます。それは、自分の笑顔以外の感情や表情を「否定」してしまっている状態でもあるんです。

自分の陰の部分や弱さは、相手や周りの人に受け入れてもらう前に、自分が最初に受け入れてあげてください。そのために、これらの言葉を言ってみてね。

「私は〇〇でも愛されていい」

「〇〇な私でも必要とされていい」

「私の〇〇な部分を好きって言ってくれる物好きもいるハズだ」

「〇〇で繋がれる人もいるハズだ」

声に出して、自分に聞かせてあげてください。自分の〇〇を受け入れてあげてください。自分の〇〇を許してあげてください。自分の〇〇を愛してあげてください。

「私はラーメンが好きでも愛されていい」

「泣き虫な私でも必要とされていい」

「私のオネエな部分を好きって言ってくれる物好きもいるハズだ」

「オタクで繋がれる人もいるハズだ」

みたいにね。

漫画:真白ばに
出所:吉井奈々著『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)

呪いを解くために必要なのは、呪いに打ち勝つ努力や根性ではなく、自分を受け入れること、許すこと。「〇〇でいい、〇〇してもいい」という「パーミッション(許可)」が大切です。

そして、あなたが自分の「短所」だと思っていた部分と仲直りしてみましょう。短所のあなたを左手に載せてこう言ってみてください。

「今まで〇〇な自分を嫌ってごめんね。無視してごめんね。否定してごめんね。出てこないように閉じ込めてごめんね。幸せになれないのを〇〇のせいにしてごめんね」

次に長所のあなたを右手に載せてこう言ってみてください。

「今まで〇〇な自分でい続けなくちゃいけないと思ってた。認められないと思ってた。あなたを頑張らせすぎてごめんね。私を守ってくれてありがとう」

長所を頑張らせすぎて無理させて、短所を否定して閉じ込めて、バランスを崩してただけ。

心のバランスは仲直りして整えれば大丈夫。凸凹なまま輝こう。