街で見つけたおしゃれなファッションの女性。なのに“若くない”と思ってしまった理由は、ズバリ立ち方と歩き方でした。老けて見えない体をつくるには、体重を減らすだけではダメかも? と思い至った私がきれいな体をラインを目指して始めたことを紹介します。
すてきな女性はなぜ老けて見えたのか
私はお店のレジで並んでいると、自然と前にいる人に目がいってしまいます。あるとき、ふと目に入った女性はゆったりシルエットのシャツに、パンツもかなりボリュームのある流行っぽいコーディネイト。良い感じのショートカットは服とのバランスも抜群。ところがおかしなところなどないのに、「この人は決して若くない」ということがわかってしまったのです。なぜか? それはズバリ、姿勢と歩き方です。加えて立ち方も。
レジで並んでいるときから感じた老け感は、立ち方にあったわけです。真っすぐ立っているときに肩が前方に入り気味になり、肩が入っているということは背中が丸くなっているということです。年を取ると、どうしても姿勢が悪くなってしまうのですが、自分ではなかなか気付きませんし、家族や友だちと一緒でもお互い近距離にいるため、相手の姿勢まで見えず指摘されにくいのかもしれません。
そしてもう1つ、立っているときや歩いているときも、彼女は顎が上がり気味でした。背中が丸くなると、どうしても顎が上がってしまいます。首が前に出ている状態なので、顎が上がってしまうようですが、意識して顎を引かなくても姿勢が良ければ首が前に出ることもなく、顎を出さなくても済むのではないかと思います。
細い、スタイルが良い、おしゃれという要素以外に、体のラインや姿勢の良さも若々しさのポイントになり得るのではないかと感じました。
(広告の後にも続きます)
かつて私の姿勢を直してくれたものは
街で見かけた女性は、改めて自分自身のことを気付かせてくれました。かつて姿勢が悪かった私にとって、今でも姿勢については他人ごとではありません。私も子どものころから猫背で、母親に「曲がってる! 」と背中をよくバシっとたたかれました。そんな私の背筋が伸び始めたきっかけは「バレエ」を習い始めたこと。
宝塚を目指していた友だちに誘われたのがきっかけで、習い始めとしてはかなり遅い年齢の中学生でした。昔からバレエに憧れていたので楽しければいいと思っていたのですが、すでに体は柔軟性など皆無のガチガチ。まず先生に肩をぎゅっとつかまれて後ろに反らされ、姿勢を正すことから始まりました。通学の関係で習っていた期間は3年ほどでしたが、柔軟性が多少はついて確実に姿勢は良くなりました。
姿勢は直ったものの、40歳になり年齢を重ねることでやってきたピンチは、太りやすくなったこと。でも、激しい運動はもうしんどくて無理。そこで思い出したのがバレエです。
バレエはダイエット効果ももちろんありますが、それよりも体のラインを美しくするという大きな効果を持っています。多少ぽっちゃりしていても、姿勢が良く体のラインが美しければ、老けて見えないのではないかと考えました。