44歳のときに人間関係のトラブルをきっかけに、必要な買い物や仕事以外は外に出なくなりました。外出するのは週に3日ほど。外に出たいとも思わず、できれば1日中部屋でのんびり過ごしたいと思うようになりました。その後、家族や友人からお誘いを受けて徐々に外の世界を見られるようになった体験談を紹介します。
人間関係の不調で仕事も家事もおろそかに
プライベートで仲の良い友だちとの関係でトラブルとなり、疎遠になってしまったことがきっかけで精神的に落ち込み、家事や仕事が手につかなくなりました。家事は洗濯する回数を減らしたり、食事も品数を減らしたりして何とか乗り越えました。
一方の仕事はというと頭が働かず、本来は報連相(報告・連絡・相談)をしっかりとすべきところで判断できず、上司や同僚とのやりとりがおろそかに。上司からは連絡がうまくいかないことで叱られ、私自身連絡すべきことなのにどうすることもできず、気持ちばかりが焦って空回りしていました。上司への連絡をおろそかにしたことと仕事のパフォーマンスが落ちたことで、部署を異動することになってしまったのです。
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何もやる気が出なくなって外出がおっくうに
人間関係のトラブル後の半年間は家事をサボりながらも何とかこなし、仕事もパフォーマンスは下がるもののしっかりと出勤していました。しかし、トラブルの半年後くらいから、仕事での叱責や部署移動でさらに気持ちがふさぎ込んでしまいました。
何とか会社には出勤できていたのですが、これまでの半年で当たり前にできていた行動ができなくなってしまったのです。必要な日用品などの買い物以外は、外出しようとは思わないように。日用品の買い物でさえおっくうで、出かけるまでに何時間も悩むこともありました。
トラブル前は洋服や家具、インテリア雑貨を見によく出かけていたのですが、電車に乗ることはもちろん、徒歩15分ほどの場所でも気持ちが乗らず出かけようとは思わなくなりました。ただただ1日中ベッドで横になったり寝たりしていたいという気持ちでした。自分のことでいっぱいで、人の話に耳を傾けることもできなくなったことも覚えています。
私の住む地域のイベントに興味を持っても、人混みの中に出向くことを考えると、ちゅうちょしてしまい出かけないことがほとんどです。