葬儀や相続の手続き、長女だからと押し付けらけれるのはモヤモヤ…という相談に僧侶、名取さんが回答

心にシミを残さないためにも三姉妹で話し合って

「葬儀に関することや相続の手続きなどをすべて押し付けられて、モヤモヤ」しているanさん。そして、「一人でがんばらなければならないことに不公平感を感じてしまう」anさん。

お父さまのことが一応の決着をみた後、今感じているモヤモヤ(小さな被害者意識)と不公平感(妹たちへの不満)を、心のシミにしたまま人生後半を生きたくはないでしょう。

そのために、今の状況を、親が残した最後の宿題として、三姉妹仲良く智恵(ちえ)を出し合い、私がお伝えしたことを参考に、上手に対処されることをお祈りしています。

妹たちに頼られているのは、それだけanさんに力があるからです。それを誇りにしましょう。

回答者プロフィール:名取芳彦さん

なとり・ほうげん 1958(昭和33)年、東京都生まれ。元結不動・密蔵院住職。真言宗豊山派布教研究所所長。豊山流大師講(ご詠歌)詠監。写仏、ご詠歌、法話・読経、講演などを通し幅広い布教活動を行う。日常を仏教で“加減乗除”する切り口は好評。『感性をみがく練習』(幻冬舎刊)『心が晴れる智恵』(清流出版)『気にしない練習』(三笠書房)、『心がすっきりかるくなる般若心経』(永岡書店)など、著書多数。