介護施設の利用を想定すると、目標は1人2000万円?


介護費用
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先ほどの介護費用のデータを考慮しますと、1人あたり2000万~3000万円程度は介護費用として貯めておきたいところです。ただし、Kさんが実際にいつ、どの程度の介護状態になるかは分かりません。また、その時のご主人やご家族などの状況によるところも大きいと思います。自宅か施設利用かどうかによっても、かかる費用には大きな差が生じます。もちろん70代や80代になっても介護が必要なく、元気でいられる可能性も十分にあります。

将来の介護費用のみならず子供が生まれたばかりの際に考える教育資金なども同じことが言えるのですが、非常に不確定要素が多い中でお金の準備をしていくことは難しいところです。親として公立進学をベースに考えていたとしても、子供が私立に進学する可能性も十分あります。子供の希望、受験の合否など様々な不確定要素が絡み合うためです。こういった場合はしっかりと情報を集めて、具体的なプランニングを行っておくことが大切です。

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一番可能性の高いシナリオ&やや厳しめなシナリオを

「結局、介護にそれほどお金がかからなかった」というシナリオが一番理想的ですが、将来のプランニングは少し厳しめに行っておくと良いです。また具体的に、そして一番可能性の高いシナリオを想定してプランを立ててください。具体的には以下がチェック項目となります。

・いつ頃から介護をしてもらう?
・誰が介護をする?
・施設の利用は?
・どこで、どのような介護生活を望む?
・介護期間は?

英語の5W1Hが大切と言われますが、それと同じですね。
なお、先の介護に関する調査結果では介護期間の平均は5年1か月となっています。ただし、介護継続中のケースも含まれるため「亡くなる前10年程度は介護費用が必要となる」といった具体的なプランを前提にKさんの希望などを盛り込みながらイメージしておくと良いでしょう。