年俸制でも給与は毎月支払い、残業代・ボーナスはある?
札束を差し出す手
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年俸制は、勤続年数の長さに応じて昇給していくものではなく、1年ごとに業務への取り組みや実績を評価し、翌年の年俸に反映させるというものです。つまり、成果を上げれば翌年の年俸アップが期待できる一方、成果を残せなければ年俸は下がってしまいます。
また、年俸制というと、年に1度まとめて受け取るイメージがありますがそうではありません。労働基準法第24条において、賃金は月1回以上に分けて支払う必要があることが定められているため、年俸制も12分割され、毎月支払われます。
ボーナスや残業代は無し?
となると、年俸制はボーナスがないのではと思ってしまいますが、必ずしもそうではありません。先ほど、年俸制は12分割して月々支払われる、と言いましたが、中には給与12カ月、ボーナス2カ月の14等分で支払われることもあります。
それでは、残業代はどうなのでしょうか。年俸制は決まった年額を分割して受け取るため、残業代が付かないのでは、と思っている方もいるかもしれません。しかし、年俸制も月給制と同様に労働時間を超えて働く場合、残業代は別に支給されます。
しかし、年俸制では「みなし残業制(固定残業制)」を導入している企業が多く、その場合は、一定の残業代が最初から年俸に含まれます。つまり、一定の残業時間を超えた分だけ追加で支払われるということです。
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年棒制のメリットとデメリット
メリットとデメリット
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企業側
企業側にとって年俸制のメリットは、1年間の支払総額が確定しているため、人件費が明確で事業計画が立てやすい点にあります。また、成果に合わせて人事評価をするため管理がしやすくなります。一方で、業績が悪くても事前に決まった額を支払う必要があります。月給制のように、給与を途中で見直すことができないため、その点は企業にとってのデメリットといえるでしょう。
従業員側
従業員にとっては、何と言っても勤務年数に関係なく、頑張り次第で高額の報酬が期待できることがメリットです。スキルアップをはかりながらキャリアを実現していきたい人には嬉しい働き方でしょう。
また、景気が悪くて業績が落ちた時でも、それに左右されず1年を通して安定した収入を得ることができます。つまりマネープランが立てやすいということです。デメリットとしては、成果を出せなかったら翌年の年俸が下がるというプレッシャーや、成果が出せずに年俸が下がった時のモチベーション維持が難しい点が挙げられます。