とろけるショコラとバウムクーヘンの奇跡のマッチング。「BAUM-KUTANI」九谷焼の魅力を全国へ
石川県を、そして小松市を象徴するバウムクーヘンを作れないか? そこで小松市大学生から出たアイデアは「九谷焼」。伝統工芸でもある九谷焼は、金沢はもちろん、この小松市でも数多くの作家が活動しています。
外国人の方に、そして観光客の方に、石川県の魅力を知って欲しい。そんな想いが込められています。
九谷焼をどうやって表現するか? パッケージで表現することは難しくなかったもののバウムクーヘンにどう反映するか?
そこでufu.編集長である坂井のアイデアで、チョコレートに九谷の伝統模様を表現するのはどうか? 円盤のディスクチョコレートに九谷模様を転写することで再現。
能登、金沢、小松、それぞれのバウムクーヘンに異なる柄を。この模様は、小松市に住むアーティストである「九谷もんよう」さんによるもの。九谷もんようさんによるイラストレーションが小松の伝統と混ざり合い、素敵なデザインに。
バウムクーヘンの上にのせられたチョコレートは、そのままバウムクーヘンと一緒に食べても、少しレンジで温めてフォンダンショコラのように楽しんでもOK。チョコレートと各素材の相性も抜群です。
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一度足を踏み入れたらもう愛さざるを得ない「小松」の魅力
最後に、今回は小松市の皆さんの“おもてなし”を紹介! 「裏日本」とも呼べる、知られざる小松市の魅力を紹介していきます。小松市は産業都市であり、多くの職人たちがいます。九谷焼作家はもちろん、繊維工場は世界的なファッションブランドに素材を提供する工場も。また和菓子も有名であり、またとりわけ編集長が推したいのが料亭の女将衆とびっくりするほど美味しい料理たち。
写真は料亭「梶助」の女将。女将が小松市をアテンドしてくれるプランも。実は5月にモニターツアーとして初の試みである「女将と歩く小松市ツアー」に参加しました。兎と猿を祭る、2つの神社を詣でる「うさる詣」を一緒にしたときの写真です。
小松市の美味しい店、お土産、歴史、町のことを歩きながら教えてくれます。小松市への愛と、ユーモアあふれる女将たちのトークは魅力いっぱいです。
特に推したいお店は「米八」の寿司! 東京ではなかなか食べられない新鮮な海鮮の宝庫である小松。珍しい女性大将が握る寿司は絶品です。
この米八にも涙なしでは読めないエピソードが。新潟から嫁いだ米八の浮田さん。大将である旦那様を数年前に亡くされ、歴史あるこのお店をたたむか、外から職人を引っ張るか。その時に、女将自身が魂を引き継いで継ぐと決心し、2024年7月にグランドオープンを迎えます。この「米八」の伝統を守る浮田女将の握る寿司の美しさ、素材とシャリのほとばしる美味しさ。まるで歌舞伎の舞台のような空間、ここで食べる寿司は日本全国でも唯一無二のこだわりを持っていると断言できます。
東京からは北陸新幹線では約2時間、飛行機では1時間20分程度と、意外と近い小松市。小松市には多くの素晴らしい「人」がいます。人と文化が触れあうこの町に、ぜひ足を運んでみてください。
クリーム太朗
ウフ。編集長
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編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
Photo&Writing/坂井勇太朗(ufu.編集長)