アイランドキッチンは見栄えや使い勝手がよく、家族とのコミュニケーションを取りやすい人気のキッチンレイアウトですが、間取りの取り方を間違えると、場所を取って利便性を損なうことになりかねません。アイランドキッチンへのリフォームの成否は、間取りの取り方で決まると言っても過言ではありません。
この記事では、どのようなアイランドキッチンの間取りにすれば家族や友人との会話が弾み、使い勝手が良くなるのかをご紹介します。
1.アイランドキッチンの良さを最大限活かす2つの間取り
アイランドキッチンの良さを最大限に引き出すためには、キッチンとダイニングとの関係に配慮して間取りを考える必要があります。
アイランドキッチンには、以下の2つの間取りが適しています。
アイランドキッチンにしたい方は、ご自宅の広さに合わせてこの2つのどちらかの間取りを実践してみてください。
1-1.アイランドキッチンの対面にダイニングを配置する間取り
一つ目は、アイランドキッチンの対面にダイニングを配置する間取りです。
メリット
常に視界にダイニングを入れて調理できる
調理中、家族とコミュニケーションを取りやすい
デメリット
一人で配膳するときに、動線が長くなる
1-2.アイランドキッチンの横にダイニングを配置する間取り
二つ目は、アイランドキッチンの横にダイニングを配置する間取りです。
この間取りでは、次のメリットとデメリットがあります。
メリット
動線がシンプルで、配膳が楽
デメリット
調理中、家族とのコミュニケーションが取りづらい
(補足)アイランドキッチンの最大メリット:2方向からキッチンに入れる
アイランドキッチンのメリットとしてよく挙げられるのは「ダイニングやリビングにいる家族の様子を見ながら調理作業ができる」という、コミュニケーション性の高さですが、アイランドキッチンの最大の利点は二方向からキッチンに入れることです。
壁付きキッチンは出入り口が一つしかありません。誰かがキッチンにいると、どうしても通り道が狭くなり、動線がぶつかってしまいます。
アイランドキッチンなら、右からも左からも入ることができます。食事中に冷蔵庫を開けに来る人と洗い物を下げに来る人が同時に出るという場面があっても、別方向からキッチンスペースに入ればスムーズに通ることができます。
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2.アイランドキッチンに必要な広さ
アイランドキッチンは四方が壁から離れているため、壁付けキッチンやペニンシュラ型のキッチンに比べて、広いスペースが必要です。
一般的なアイランドキッチン本体の寸法が間口200cm~270cm程度、奥行きが75~100cm程度なので、左右・背後の作業スペースに最低でもそれぞれ80cm~90cmが必要となります。
そのため、アイランドキッチンを設置するには、キッチンスペースとして360cm~450cm×155cm~190cm程度のスペースが最低限必要です。アイランドキッチンの前面からも作業できるようにスペースを取るなら、さらに80cm~90cmのスペースを追加して、360cm~450cm×235cm~280cm程度を見ておきましょう。
上記のサイズ感はあくまでも目安です。スペースが足りない場合は、通常よりコンパクトなキッチン本体を探したり、左右どちらからのスペースを狭めたりするなど、問題なく使える配置を検討しましょう。