3.床下断熱リフォームの費用相場

床下断熱リフォームには3つの方法があると紹介しました。ここからは、それぞれの費用相場を確認していきましょう。

3-1.床下に断熱材を敷く:20~30万円(20坪)

床下に断熱材を敷く方法は20~30万円程度と、3つの中でも比較的リーズナブル。

床を破壊せず施工できるため、解体や材料の処分費用が掛からないからです。手軽に断熱効果を上げたい方は、こちらの方法がおすすめです。

3-2.床下に断熱材を吹き付ける:30~50万円(20坪)

床下の断熱材吹き付け工法は30~50万円程度で施工できます。

先ほども触れたように、吹き付け工法は施工業者が限られているのが、費用が高くなる理由です。

ただし複雑な構造部分でも隙間なく施工でき、高い断熱効果を発揮します。

3-3.床材を剥がして断熱材を敷く:70~120万円(20坪)

床材を剥がし、断熱材を敷いて、新しい床材に張り替える場合、70~120万円程度の費用がかかります。

解体費用、処分費用、復旧作業、新たな床材などさまざまな費用が必要になるからです。

また床材の種類によって、費用が大きく変動します。断熱と同時に床のリフォームを考えている方におすすめの方法です。

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4.床下断熱リフォームの注意点

床下断熱リフォームを検討中の方に知っておいてもらいたい、注意点を3つ紹介します。

4-1.窓の断熱もあわせて考える

もし窓の断熱性能が低いのであれば、床下断熱と一緒に窓の性能も考えてみましょう。というのも熱の出入りが最も多いのは、窓やドアなどの開口部であるからです。

引用:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会

床下断熱と一緒に開口部の断熱性能をアップさせると、夏は76%、冬は65%の熱の出入りをカットできる計算になります。より外気温に左右されにくくなり、過ごしやすさが向上したり冷暖房効率を高められたりするでしょう。

窓断熱の効果や費用など、詳しい情報が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

窓のリフォーム費用~種類別の相場やリフォーム成功のコツとは

4-2.シロアリやカビなどの点検を依頼する

床下を見てもらうよい機会なので、シロアリやカビなどが発生していないか一緒に点検を依頼しましょう。シロアリやカビが発生していると、構造体が傷んでいる可能性があり、建物の強度に影響が及びます。そのままの状態で施工しても傷んだ部分は修復できず、むしろ隠れることで欠陥部分が見つかりにくくなり、被害が拡大する恐れがあります。

安全に住むためにも、ぜひ業者に床下をチェックしてもらいましょう。

4-3.相見積もりを取る

はじめから1社だけに絞ると、施工費用が適切かどうか判断するのが難しくなります。床下断熱は決して安いものではないので、2~3社に相見積もりを依頼し、適切な費用を提示した業者に依頼するようにしましょう。