「粉瘤を疑うときは早めの受診を」と言われて
手術は10分もかからず終わりました。中から粉瘤の原因となった袋を取り出したそうです。切開後、患部の処置をされて再び待合室へ戻りました。「いきなり手術?!」と驚いていた私でしたが、案外所要時間は短く、すぐに終わったためホッとしたことを覚えています。
その後、医師から「粉瘤ができやすい体質の人は、繰り返すことが多いんです。大きくなると対処がしにくく、手術も大掛かりになって今日みたいにサッと済ませることは難しいかもしれません。ですから、同じようなできものを見つけたら早めに受診してくださいね」と言われました。患部のガーゼはしばらく交換しながら様子を見て、1週間後にまた受診をするように、との指示を受け帰宅しました。
帰宅後、家族に「手術してきた」と言うと、とても驚いた様子。そして「粉瘤は大きくなったら手術も大変だし、すぐに処置できないこともあるから早めに受診するように言われた」ことを夫に伝え、「吹き出物だからと甘く見ないで、なるべく早めに病院へ行こう」と話し合いました。
また、粉瘤でなくても今回のように何かあったときのために、病院へ行く際に使える一時保育などのサービスをきちんと把握しておこうと反省したのでした。
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まとめ
痛みのある赤い吹き出物の正体は、粉瘤でした。粉瘤は体の中に袋ができて、中に膿やあかがたまって腫れてしまう皮膚の病気です。粉瘤ができる原因はまだ明確にはわかっておらず、赤く腫れているものは早めの対処が必要だそう。もし「吹き出物だから」と甘く見て放置してしまっていたら、病状が悪化して今回のようにサッと簡単に手術してもらうだけでは対処できなかったかもしれません。
子育てや仕事が忙しくても、体に違和感があればささいなことでも甘く見ないで、きちんと病院を受診しなければ、と思った出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
イラスト/sawawa
著者/田川 ゆうこ(36歳)
体形の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母ライター。今年こそダイエットを卒業したいです。