樹形や葉のフォルムが美しく、育てやすい観葉植物として長く愛されてきたシェフレラ。温暖地であれば、庭植えにして楽しむことも可能です。ここでは、シェフレラの基本情報や特徴、名前の由来や花言葉、種類、育て方などについて、詳しくガイドします。
シェフレラの基本情報
ANECEPTIUS BAMBANG SUTOPO/Shutterstock.com
植物名:シェフレラ
学名:Schefflera
英名:Schefflera、umbrella tree
和名:フカノキ(鱶の木)
その他の名前:カポック、ホンコンカポック
科名:ウコギ科
属名:フカノキ属(シェフレラ属)
原産地:熱帯〜温帯
分類:常緑性樹木
シェフレラの学名はScheffleraで、学名がそのまま流通名になっています。カポックと呼ばれることもありますが、こちらは本来アオイ科セイバ属のパンヤノキの名前で、葉の形が似ているために間違って広まったようです。和名はフカノキで、最も一般的な種類はヤドリフカノキの園芸品種‘ホンコン’です。
シェフレラはウコギ科シェフレラ属の常緑樹です。原産地は熱帯〜温帯で、約600種の分布が確認されています。そのため種類によって性質もさまざまなので、購入する際には、ラベルなどで樹高や適した栽培法などを確認しておきましょう。暑さには強いものの、寒さにやや弱く、冬は暖かい場所で越冬させる必要があります。ただし、耐寒温度は0〜3℃ほどなので、関東以西の太平洋側など温暖地なら、凍結に注意すれば戸外での越冬も可能です。
シェフレラの樹高は自生地では3〜10mほどとされており、種類によって幅があるので、育てたいスペースに収まるか購入時に確認しておきましょう。もっとも、剪定で樹高をコントロールしやすく、生育期であればどこで切ってもよいので、手に負えなくなる心配はほとんどありません。
(広告の後にも続きます)
シェフレラの花や葉の特徴
thanawat treetrisit/Shutterstock.com
園芸分類:観葉植物
開花時期:5〜7月
樹高:0.1〜10m
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
花色:白
シェフレラが花をつけるまでには、20年以上かかるといわれています。開花期は5〜7月で、白く小さな花を咲かせ、のちに実を結びます。葉は艶やかな楕円形で、放射状につき、種類によってグリーンの濃いもの、明るいものなどがあり、斑入り種も出回っています。