北海道噴火湾産すけどうだらの原卵の成熟期である「真子」と呼ばれる卵を低塩でじっくり漬け込んで作られたたらこ。塩分濃度が低く、たらこ本来の味わいがしっかり楽しめます。
北海道の大学生が、朝食をみんなで作って食べることで、朝ごはんの大切さと、食べ物について考えるきかっけにする企画のお手伝いを、オンライン料理教室で行った。美味しい朝ごはんにもなり、お弁当にもなる「おにぎらず」の作り方を学生たちに伝えた。その時に、丸鮮道場水産の「たらこ」でおにぎらずを作ったのだ。
オンラインだからこそ、東京にいる私も参加できるし、道場水産の道場社長も参加することができた。そこで、道場社長から熱い熱いたらこへの思いを聞かせてもらった。先代社長であるお父様が口癖のように言っていた「買って食べてくださるお客様が一番大切」という想いを継承し、美味しさを追求するために試食は欠かせないので全国のたらこも食べまくる。その上で道場水産として、どんなたらこが作りたいのか、食べてほしいのか見えてくる。
「ほぐしたらこ」は、北海道噴火湾産すけどうだらの原卵の成熟期である『真子』と呼ばれる卵を低塩でじっくり漬け込み、遠心分離機で粒子だけを取り出して作られている。
たらこそのものを味わうために、塩分濃度を他社平均の4〜6%よりも低く、3.5〜4%にしたり、調味料や添加物も最低限にするなど、こだわりのたらこなのだ。最初からほぐしてある分、料理の素材として手軽に使えるのもいい。
道場社長の説明の後、学生たちとたらこだけを食べて、あと味を確かめる。生臭くもなく、あと味も残らず、しつこくなく、しょっぱすぎない、たらこを味わうことができた。
辛味のある辛子明太子が、大人向けには人気だが、たらこだけを味わっても美味しく、食材として使い勝手がいい、道場水産のたらこは、料理研究家としても、常備冷蔵庫にいれておきたい商品だ。
道場社長に、たらこの美味しい食べ方を聞くと「たらこパスタがあるのだから、たらこ焼きそばがあってもいいだろう」と作られたそうだが、これが美味しいのだとか。今度作ってみよう。
塩味や添加物によって、色も味も様変わりする「たらこ」。だからこそ、道場社長はいろいろな産地・漁法の原料を取り寄せて試作を繰り返し、自分が一番美味しいと思い、子供たちにも食べてもらいたいたらこ作りをされているたらこがあることを知ってほしい。